ライフスタイル

2020.11.01 13:00

プラスチックごみとどう向き合うか? 家庭でできる3つのこと

Barcroft Media/Getty Images


3. コンポストで土に還す
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そしてキッチン脇には、コンポストを1つ常備することにした。そもそも野菜くずなどは、犬のごはんにするか、冬は薪ストーブで焼却できるので、それほどわが家では生ごみは多くない。犬が食べないお茶殻やコーヒーかす、卵の殻などをコンポストへ入れていく。

玉ねぎの皮など土に還りにくいものもあるが、たいていのものは数日経つと消えてなくなっている。目には見えないが、微生物は確実にいるのだと感じる。感謝しかない。

このコンポストを取り入れてから、困ったことに、例えばパイナップルが食べたいと思ったときに、このごつい皮が土に還るのはどのくらい時間がかかるのかと想像するようになってしまった。あの硬い皮はコンポストに入れにくいし、かといってすぐに食べられるようにカットして売られているものはビニールかプラスチック製容器に入っている。それで、なかなか買いにくいものになった。コンポストをすることで、買うという行為の見直しにつながっているのだ。
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これはつまり、家庭の中にも循環をつくるということなのではないだろうか。ここで紹介したことは、新しいことでも、難しいことでもない。分別スペースが必要にはなるが、淡々と根気よく続ける覚悟があるかどうか、それだけの話なのである。家族の理解も必要かもしれない。自分ひとりが頑張って分別をしても、家族がルールを守ってくれなかったら成立しない。

ごみの分別を続けていてよかったと思ったのは、先日、もうすぐ10歳になる子どもに「これ、土に還るの?」とごみの捨て方を聞かれたことだ。

他にも、プラスチックごみ削減のために、家庭でできることはあるだろう。未来への責任として、できることから始めてみてはどうだろうか。

連載:里山に住む「ミニマリスト」のDIY的暮らし方
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文=増村 江利子

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