──「地道な継続」について、具体的に教えてください。
地道なアプローチを売り上げにつなげるためには、時間を決めて、必ずお客様に連絡を入れること。当たり前のように聞こえますが、その当たり前のことをやってないキャバ嬢が多いんです。
多少、機械的になってしまってもかまいません。新規のお客様と既存のお客様の両方に対して漏れなく、定期的に連絡を入れていくことを繰り返してさえいれば、売り上げが下がることはまずありません。
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お客様だって、飽きることもあれば、私以外のキャバクラ嬢に興味が移ることだってあります。でも、それはフリーのお客様を自分のお客様にすることで補っていけばいいだけ。どんな商品だって、どんなサービスだって、同じようなプロセスを踏んで顧客を獲得しています。
こうした地道な努力を怠ると、必ず結果に表れます。もちろん、私だって「面倒くさい」と思うことは正直ありますよ。でも、遠回りに見えて、これが一番の近道なのです。
それでも結果が出なくて苦しいときをどうやりすごすか。これが一番の悩みどころですが、これに関しては私、“何も考えない”ことが有効だと思うんです。成果が出なくても、焦ったりイライラしない! 「近道はいつだって遠回り」なんです。
ダウンブランディングにさえならなければ、なんでもOK
──継続の大切さはよくわかりました。ほかに大切なことがあれば教えて下さい。
大切なこと、というか、避けなければならないのは“ダウンブランディング”。自分の価値を自らおとしめることですね。
それには、自分が確実に“勝てる”場所を見つけて、それ以外の場所では戦わない、つまり「勝ち戦以外はしない」ということです。
ブランドや自信を維持しようとして、高すぎるハードルを用意することはお勧めしませんが、設定を低くし過ぎてもダメだと思います。
私自身、たとえ有名なテレビ番組から出演依頼を受けても、企画趣旨や扱い方によってはお断りすることがあるんです。決して生意気な気持ちでお断りしているわけではありません。番組の中で同業者と比較されたりして、勝ち負けが浮き彫りになるような内容は避けているのです。
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