『「一番」という生き方』の著者であり、月30万円の売上から翌月には一気に10倍の売り上げとなった経験を持つキャバ嬢、桜井野の花氏が語る、「継続する」力の重要性とは。
「コミュニケーション」でブランドを育て、「継続力」で定着させる
ライバルたちと比べて自分が得意と言えるものは何か、絶対にこれは負けないと思えるものは何か。
そう自己分析したときに、「これだ!」とピンと来たのが“継続する力”です。
実は私、こう見えて、けっこう昔から手堅い人間だったし、勉強でもスポーツでもお稽古事でも、コツコツと努力を続けないとうまくいかないということを、身をもって知っていました。
世の中一般的に見たら、大学を受験するなんて、ごく当たり前のことかもしれませんが、キャバクラの世界ではかなりレアケース。ライバルと差をつけてなんぼのこの世界において、この経験を使わない手はありません。
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「地頭が良い」と言いたいわけではありません。ただただ、私は小さい頃から、「これだ!」と思ったら、ひとつのことを集中して継続できるタイプだったから、勉強もコツコツやってこられた。
キャバクラの仕事も同じ。127連勤して、法事で1日休んで、翌日から135連勤して、そのあとはまた1日休んで90連勤とかやっていたんですよ。
その結果、「70カ月連続ナンバーワン(当時)」というキャッチコピーを自分につけることができた。そして、それがインパクトを生んで、さらなるブランディングにつながっていきました。
「コミュニケーション力」で育てたブランドは「継続力」で定着させる。育てることと定着させることを同時にやっていくのが重要だと思います。
──でも、そういうポジションを続けるのって、強いメンタルが必要ですよね?
確かにそうですね。成功を続けるには、心と身体の強さが必要になってきます。
どんな世界でもそうですが、それなりのポジションを確立しようと思うなら、強い心と強い身体をもって、コツコツ努力を積み重ねなければ叶いません。
目指すは、一時的なナンバーワンではなく、広く長く親しまれる、つまり定着したスタンダード。
「地道に何かを続けるのはイヤ」という人に言いたいんですけど、世の中の天才と言われる人は、才能があるから成功を収めているわけではなく、みんな効果的な練習法や勉強法を見つけて、それをひたすら繰り返しているんです。つまり、天才だって、地道な継続なしには成功しないということ。私は、凡人が天才に少しでも近づくためにできる唯一の手段が、“継続すること”だと思っています。