逆に、ブランドイメージがダウンさえしなければ、無意味だと感じることや、必ずしも自分のメリットにはならない話であってもお引き受けすることはありますよ。
“ダウンブランディングにさえならなければいい”というのが、私の中の「やる/やらない」の基準です。
最近は、商品のプロデュース業にも手を広げていて、色々な会社や知人から次々に協業の依頼が舞い込んできますが、私が本心から「これは売れる!」と思えるものにしか乗っかりません。
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私は、「勝てる場所」というハードルの高さの設定に注意を払うと同様に、ゴール設定にもある一定のルールを設けています。
ゴールって結局、ものすごく遠い先にあるものではなく、意外に自分の足元にあるものだったりしませんか?
要するに、この仕事を始めて突っ走り続けている、その根本の理由がなんだったのかという「軸」をしっかりしておかないとダメだということです。軸がしっかりしていないと、欲が出てきます。その欲が、本当のゴールを遠ざけてしまうのです。
原点、軸、ゴール。これらはすべて同じ場所にある気がしています。皆さんも、自分にとってそれが何か、一度掘り下げてみるといいかもしれません。
私は、最適な高さというのは、「あいまい」なままでいいと思っています。具体的な数字にこだわると、モチベーションを見失うことがあると思うんです。
ちょっと話が飛びますが、私は、TOEICのスコアみたいな目に見えないものにお金や労力をかける必要はないという考えの持ち主なんです。
目に見えないものにお金や労力をかけないといえば、家で使う化粧品もそう。持ち歩く化粧品、つまり人の目につく化粧品はすべてディオールやシャネルなどのブランドコスメなんですが、自分が家で使うのは全部、ドラッグストアのプチプラコスメ。
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ところで、私はたまたまコツコツ続けることが得意なタイプなのでそういうお話をしてきましたが、読んでいる方の中にはそうでもない人もいるかと思います。そんな人に伝えたいのが、「自分がやると決めたことを継続させるには、やめたい理由よりも続ける理由を探すことが大切」ということ。
「なぜやめたいのか」は後ろ向き。過去を見ています。「なぜ続けるのか」は前向きで、未来を見ています。どちらのほうがいいと思いますか?