考え過ぎは、時間と貴重なエネルギーを無駄にしてしまう。専門家らは、考え過ぎが仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼし、不安やうつにつながる恐れもあると指摘している。
心理学者のバリー・シュワルツは、人が選択の自由によって客観的に良い結果を得ることができる一方で、優柔不断さやまひ状態、不満の増大にもつながることを発見し、これを「選択のパラドックス」と名付けた。新型コロナウイルスの流行をきっかけに失業したり、現在のキャリアパスを見直したりする人もいるだろう。しかし、自分がキャリア上の決断を考え過ぎているかどうかは、どうすれば分かるだろうか?
以下は、くよくよ考えるのを止めて行動を取るために気をつけるべき5つのサインだ。
自分の直感を無視している
考え過ぎる人は、自分をなかなか信用できない。あなたは誤った決断を下すのを恐れるあまり、進むべき道を決められないのかもしれない。キャリア上の決断がなかなかできないときは、直感よりも合理的な考えに頼ろうとしがちだ。だが、自分の中の小さな声に耳を傾けることには価値がある。自分の直感を信じて本能に従って行動しよう。うまくいかなかったとしても、少なくとも自分で行動を起こしたのであり、経験から学ぶことができる。
問題解決ができない
考え過ぎは、「分析まひ」の原因となる。分析まひとは、ある状況についての分析や検討をし過ぎて、次の行動や決断に進めず立ち往生すること。解決方法ではなく、問題についてばかり考え、時間を無駄にしているのだ。
誤った選択を恐れている
無限の情報が手に入る状態にあると、それが良い選択をする上での助けになるのではなく、誤った決断を下すことを恐れる気持ちを強めてしまうことも多い。実際にカリフォルニア大学サンタバーバラ校による研究では、考え過ぎが決断力や判断力に悪影響を及ぼすという結果が出ている。こうした状況では、努力が空回りし、キャリア上の決断について考え過ぎてしまうのだ。