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プロレスラーの木村花さん。人気レスラーの死はあまりに早かった(写真は所属団体スターダムHPから)

享年22歳。人気リアリティ番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんの訃報を海外のメディアも次々と伝えている。現在まで死因は明らかにされていないが、自殺を図ったとみられており、背景にはSNSで一部のユーザーから彼女を非難するような投稿が続いていたと指摘されている。人気レスラーの早すぎる死に、世界中から追悼の声が集まっている。

番組はアメリカの動画配信大手、ネットフリックスで約190の国と地域で配信されており、彼女のファンは世界中に多数存在している。また2018年には、米国のプロレス雑誌プロレスリング・イラストレーテッドの「女性レスラートップ100」で60位にランクインするなど、本職のレスラーにおいても今後を担う選手として注目される逸材であった。

ツイッターには英語だけでなくさまざまな言語で哀しみの声が寄せられ、ハッシュタグ「#RIPHanaKimura」は5月23日に米ツイッターのトレンド1位となった。

木村さんは23日未明、ツイッターに「もう人間なんかやりたくない」、「愛されたかった人生でした」、「みんなありがとう、大好きだよ」、「ばいばい」と投稿。インスタグラムでも飼い猫の写真と共に「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね」と記した写真を投稿していた。その後、ツイートは削除されたが、木村さんには「テラスハウス」のファンなどから毎日、数百もの中傷ツイートを送られていたと言われており、これらが彼女を死へと追い詰めたのではないかと指摘されている。

「ネットいじめに屈することは弱さではない」米トップレスラーが追悼


初代UFC世界女子バンタム級王者で、2018年1月から約1年半にわたってはプロレス団体WWEのトップレスラーとしても活躍したロンダ・ラウジーは、自身のインスタグラムに木村さんとその家族に向けて追悼コメントを送り、次のように述べた。

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To Hana Kimura and her family, I am so incredibly sorry for your loss. .. There are no words that could possibly heal this wound... Rest In Peace Hana Kimura... If anyone reading this is suffering, know there are resources available to help. If you need someone to talk to on the phone call this number 1-800-273-8255 if you would prefer texting, Text HOME to 741741 to connect with a Crisis Counselor. Cyber Bullying is a very real and growing threat to us all as a society. Succumbing isn’t weakness, it’s human. We have evolved to feel as if our lives depend on social acceptance because the majority of human history our survival has depended on our social groups and standing within them. I know the trolls that spend their days harassing others online are battling their own mental demons, but please find a way to release your venom in a way that won’t poison others. Even a straw’s weight can be the one to break a camel’s back. Just the tiniest push could be what sends someone over the edge. Be the kindness you wish you received instead of malice and neglect you’re trying to pay back. Don’t pass it on, protect the world from what you’ve had to endure instead of spreading it

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「ネットいじめは私たちの社会の現実において大きくなっている脅威です。その脅威に屈することは、弱さを意味しません。人間とはそういうものなのです。人類は歴史の大部分において、生きていくために社会集団を必要とし、その中で生きてきました。だから、社会に認められることがわたしたちの命を左右するかのごとく感じてしまうように進化したのです。

オンラインで他人への嫌がらせを熱心に行なっている人々もまた、彼らの中の心の悪魔と闘っていることは理解しています。ただどうか、自分の毒のはけ口に他人を用いることはやめていただきたい。

『ラクダの背を折る最後の藁』ということわざがあります(「一見ささいなことのように見えることも、不快なことが重なりに重なればついには我慢の限界がくる」という意味)。小さく押したつもりでも、それが人を転落させてしまうことだってあり得るのです。悪意や軽視で仕返しするのではなく、あなたが望んだ優しさを与えましょう。悪意を拡散する代わりに、自分も被ったことがあるような嫌な経験から世界を守りましょう」

文=渡邊雄介

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