経済・社会

2020.05.22 14:30

緊急事態宣言が解除されたら「新しい生活様式」の日常はどう変わる?

外出自粛が解かれた街の様子はどんな風景になるのだろう


引き続きテレワークを推奨 オフィス内の間隔もあける


朝の支度ができたら出勤、と言ってもこれからは引き続きテレワークが推奨されそうだ。コロナ禍でさまざまなオンラインサービスが登場し、テレワーク化が進んできた。会議や研修もオンライン、名刺交換でさえもオンラインで行うことが勧められている。
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しかし、対人業務や出勤しなければ行えない業務も存在する。ローテーション勤務などで、出勤する回数は週に1、2度となる人も増えるかもしれない。出勤する場合、マスクと消毒液は欠かせない持ち物だ。家から出ると、食事以外の時間は常にマスクをつけることになるので、余裕があれば予備のマスクもかばんに忍ばせておこう。

マスクの着用は、すでに罹患している人が感染を拡大させないという意味で感染防止の効果がある。ただし、無症状の感染者もいるため誰が感染しているかわからない状況では、マスク着用が呼びかけられている。また、手に入りづらい紙製マスクに代わり、布製マスクを使うことでも飛沫防止、鼻や喉を湿らせ風邪にかかりにくくする効果などが得られる。布製マスクは再利用が可能だが、ゴム部分が痛みやすいため、洗う際は手洗いもしくはネットに入れて洗濯しよう。

満員電車、通勤、日本
寿司詰め状態の満員電車もかつての風景となるのか
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電車やバスなどの交通手段は、8時〜9時のラッシュ時間帯を避けて使う。バタバタした朝を過ごしていた人は、時差通勤をうまく利用しよう。企業等でも従業員の安全を守るために積極的に導入すべきだろう。電車では、換気のために窓が開けられ、乗る際は空いている車両を選ぶようにしたい。このような様式で動く人が増えれば、日本の都市部の通勤風景はちょっと変わるかもしれない。

オフィスでは机と椅子の間隔をあけ、会議でも近い距離での会話は控えるのがマナー。飲食店での仕事仲間との昼ごはんも、横一列で座らない工夫が必要だ。

オフィス、仕事、コロナ
職場でのソーシャルディスタンスも意識しよう

買い物や外出も社会的な距離に注意して


日用品を買うスーパーマーケットやコンビニでは、新しい生活様式がすでに実施され浸透しているところも多い。レジで間隔を開けて並ぶことや、マスクの着用は常識となりつつある。生活必需品以外の買い物も順次できるようになるが、注意する点は基本的に同じだ。

スーパー、電子決済、レジ
電子決済の利用はさらに拡大しそうだ

上のルールに加えて、混雑する開店直後などの時間は避け、少人数での買い物を心がけよう。サンプルや商品を必要以上に触ることも避けたい。また、お会計をする際に電子決済を用いることが推奨されている。誰が触ったかわからない金銭を使うよりも安心でき、滞在時間も短縮される。無人レジでの会計にも慣れていきたい。

外から帰宅したら、まずは手洗いとうがい。これからは顔を洗うことも勧められている。さらには、なるべくすぐに服を着替え、シャワーを浴びると良いそうだ。毎回するのは大変なので、なるべく外出時は用事を1回で済ませた方が賢明だ。体についた汚れを洗ったら、スマホも忘れずに除菌シートなどで拭いておこう。また、衣服についたウイルスについては通常の洗濯をしていれば感染リスクは少ない。ただし、何度も着替えることになると洗濯物は増えそうだ……。
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文=田中舞子

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