変化する娯楽 飲み会はオンラインが定番に
仕事に家事、忙しい一日が終わった夜。今まで皆さんはどのような過ごし方をしてきただろうか。友達や仕事仲間との一杯を楽しみにしていた方は、少し控えることになるかもしれない。
飲食店での食事の仕方として、新しい生活様式では「料理に集中 おしゃべりは控えめに」「お酌 グラスやお猪口の回し飲みは避けて」などが挙げられており、今までのような飲み会は難しくなるだろう。それならばと、最近流行のオンライン飲み会が定番となるのだろうか。お酒のつまみは、デリバリー派や自炊派、テイクアウト派に分かれて盛り上がったり。出前などの便利なサービスを利用しつつ、これを機会に料理づくりにハマる人も増えるかもしれない。
大分市では、新しい生活様式に基づいた外食や飲み会の形として、県職員がフェイスシールドやマスクを用いて再現する試みが行われた。40人を収容できる宴会場に20人が集まり、透明のフェイスシールドで顔を覆いながら、横一列に座って食事をする。これからは、乾杯の際にグラスを合わせないなど、気配りも求められそうだ。
また、スポーツジムなどの再開見通しは立たないが、健康的な生活には運動が欠かせない。少し涼しくなる夕方や夜には、近所を散歩してみるのもいいだろう。公園などは子供連れの多い日中を避け、人とすれ違う時も少し距離を開けることがマナーだ。マスクの着用と、熱中症対策の飲み物も忘れずに。
お花見はできなかったが、初夏に公園でのピクニックもいいかもしれない
オンライン授業で友達としばらく会えていない高校生や大学生も多くいる。これから外出自粛は解かれていっても、出かける場所にも変化がありそうだ。人と会う時は少人数で、屋内よりも屋外を選ぶことが推奨されている。これからの季節には海のレジャー、または屋外のカフェなどへ出かけるのがいいだろう。密閉空間で十分な距離が取れないカラオケなどは、形態を変えて新たな青春の場へと生まれ変わるのだろうか。
恐れすぎず、正しく感染を予防しよう
このように場面を分けて、新しい生活様式を適用した日常を見てきた。細かなルールはあるものの、(1)身体的距離(できるだけ2メートル、最低でも1メートル)の確保、(2)マスクの着用、(3)手洗いが感染防止の基本だ。必要以上に恐れることなく、正しい知識を持っていれば多少の不便はあろうとも、多くの人にとって生活に支障はそこまで出ないはずだ。密集、密閉、密接の三密を避け、体調管理をしよう。新しい生活が悪いものになるとは、まだ決まっていない。工夫次第で新たな楽しみ方も見つけられそうだ。