実験には10人が参加し、さまざまな料理や飲み物が用意されたビュッフェのテーブルから自分で料理を取り分けた。
うち1人が「感染者」となり、手で口を覆ってせきをした状態を再現するため、ブラックライトを当てたときしか見えない蛍光塗料が手の平に塗られた。参加者は全員、自由に30分間ビュッフェを楽しんだ。
その後、部屋の照明が落とされ、ブラックライトが照射されると、参加者自身の体やテーブルなどに蛍光塗料が広がっていたことが明らかになった。
「感染者」が、料理が入った容器の蓋やトング、飲み物のピッチャーの持ち手などを触ったことで、「ウイルス」が他の参加者を通して食器やグラス、服、携帯電話など、さまざまなものの表面にうつっていた。塗料は参加者全員の手に広がり、3人は顔にも付着していた。
NHKは別の実験で、感染予防策を取った場合にはどうなるかを調べた。店員が料理を取り分け、トングを頻繁に交換し、食事客はこまめに手を洗うことを促したところ、塗料の広がりは激減し、顔に付着した参加者はいなかった。
ツイッターでこの動画を紹介した日本情報サイト「Spoon & Tamago」の投稿は4万回以上リツイートされている。
NHK conducted an experiment to see how germs spread at a cruise buffet.
— Spoon & Tamago (@Johnny_suputama) May 8, 2020
They applied fluorescent paint to the hands of 1 person and then had a group of 10 people dine.
In 30 min the paint had transferred to every individual and was on the faces of 3.
pic.twitter.com/1Ieb9ffehp