先ほどの「モノへの愛情診断」で「コレクションしているモノがある」という質問に「それはないかな」と思っていましたが、ありました。Forbes JAPANの雑誌はもちろんあるのですが、こちらの資生堂の企業文化誌『花椿』です。ところどころ抜けていますが、フリーペーパーとなった2016年の新装刊号から銀座に行って資生堂パーラーなどで手に入れています。ほかにも刃物メーカーの貝印が発行するものづくりとカルチャーの小冊子「FACT magazine」も大事なコレクションだと気づくきっかけになりました。現時点では人には譲れない物です。
資生堂の企業文化誌「花椿」。自分にとってコレクションであることに気づいた
米田さんの助言であった「30分1サイクル」をすっかり忘れて没頭し、まず全てを本棚から出して並べて分類するのに1、2時間もかかりました。細かいですが、181冊中、雑誌は40冊、フリーペーパーなどは30冊、文庫本は28冊、仕事に関連する本は17冊、詩集など趣味の本は29冊、古書は5冊、参考書は8冊、その他でした。
これらを把握することで、すぐ手に取りたい本はリビングの本棚に、それ以外は寝室の本棚に入れることにしました。以下のように参考書や旅行ガイドなど手放すべき本も16冊出てきました。通常の片づけでは、捨てようと思っていませんでした。
ですが、米田さんのように片づけの際に「愛しているか、愛していないか」「自分の本棚にあるべきモノなのか」を考えてみると、スッキリと答えが導き出されていきました。また、本棚については「2割はスペースを空けておいた方が良いです。棚に入り切らなければ、箱で収納してしまっても良いし、押入れを拡張する感覚で収納サービスを使うのもお勧めします」とのことでした。
手放す予定の本。参考書はなんとなくとっておいたが、大学卒業した8年ほど前から使っていなかった
本棚を自分なりに機能別で整理
私の場合は、カウンター下の本棚は以下のように、4つの収納場所を活用することにしました。「捨てない片づけ」で、A. これから読む本とB. 読みかけに分類した本+化粧ポーチを右上に、雑誌は右下に整理して横積み、左上は時間に余裕がある時に手にしたい本、左下は仕事上使いそうな本です。
本棚の上には、J. インテリアにしたい本として、海外でよく見かける分厚いアートや写真集を「コーヒーテーブルブック」として平積みしてみました。ミニマリストや収納整理職人タイプの方からしたら、スッキリと片づいていないかもしれません。ですが、私にとっては機能的に分類もでき、画期的に整理された状態になりました。
整理した後のリビングの本棚。4ヶ所のスペースを活用して自分なりに分類した
本に比べてカウンター上の「ごちゃごちゃ」は、比較的すぐに片付きました。必要ではないものは捨て、散らかったモノはケースに収納すれば解決しました。数カ月前に買ったカゴバックも、これなら機能しそうです。
カウンターキッチンの上。収納用のカゴバックを機能的に使えるようになった
化粧品や香水、お菓子まで散らばっていた箇所は、いらないものは捨ててひとまとめにすると、ゴールドの物ばかりが集まったので、ここは心を落ち着かせる「観音スペース」と呼ぶことに。ミラーがなぜ割れているかについては、お察しください。ミラーは高校時代から使っているので、連休中にオンラインショッピングで買い直そうと思います。
カウンターキッチン上のごちゃごちゃは一ヶ所にまとめるとゴールドのグッズが集まり「観音スペース」に
片づけの結果をイタリア人の夫に見てもらうと「やっぱり綺麗な方が良い。でも僕はもっとミニマリストが良いな」と正直な感想をもらいました。それから、私のこだわりの観音スペースをじっと眺めて一言。「まぁ、色はまとまって綺麗ですね」