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スポティファイが期待を注ぐポッドキャスティング部門は、パンデミックによって激痛に襲われている。同社が4月29日朝に開示した業績発表は、広告収入の減少やユーザーの視聴スタイルの変化を示している。

スポティファイの第1四半期決算の業績はおおむね良好で、新たに600万人の有料会員を獲得していた。これにより、株価は15%上昇し、同社の時価総額は新型コロナウイルスの感染拡大以前の水準を上回ることになった。

しかし、スポティファイは今後の成長をポッドキャスティングに託し、巨額の投資を行った。同社は過去2年で6億ドル(約640億円)近くを費やし、有名ポッドキャスティングネットワークの「ギムレット」や「The Ringer」などを買収している。

一方で、外出が制限され、人々が従来のように通勤を行わなくなった結果、音声コンテンツの消費パターンも変化しつつある。「今では毎日が週末のような状況になっている」とスポティファイは決算発表で述べ、このトレンドが音楽よりもポッドキャスティングに、大きな打撃を与えると指摘した。

メディア業界は広告収入の減少に直面しており、スポティファイも例外ではない。同社は第2四半期の売上ガイダンスを引き下げた。

ポッドキャスティングは収益のほぼ全てを広告に頼っており、広告市場の落ち込みは即座に売上の減少につながる。

スポティファイによると、上位の1000番組のポッドキャスティングの売上は20%の減少となったという。

同社がポッドキャスティングの今後に対して示す厳しい見通しは、調査企業Podtracによる最新データとも一致する。通勤時間帯におけるポッドキャスト番組のストリーミング再生とダウンロード回数は、3月の第1週から4月20日からの1週間にかけて、23%の減少となった。

落ち込みが最大に達したのは各地で外出禁止令が発令された3月中旬で、それ以降は回復傾向にあり、ここ1週間では4%の伸びとなった。スポティファイは、新型コロナウイルスの感染拡大がポッドキャスティングに与える打撃は、一時的なものにとどまるとも述べている。

スポティファイは今年2月、スポーツライターのビル・シモンズが設立したポッドキャスティング企業「The Ringer」を買収すると発表した。買収費用は最低でも1億4000万ドルで、1億9600万ドルに及ぶ可能性もある。

買収計画が発表されたのは、パンデミックが米国や欧州を襲う以前のことだったが、Podtracによると、大規模なスポーツイベントの開催がキャンセルされた結果、スポーツ関連のポッドキャスティング番組は甚大な打撃を被っているという。

編集=上田裕資

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