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スポティファイがポッドキャスト専門メディア「ギムレット・メディア(Gimlet Media)」の買収交渉に入った模様だ。事情に詳しい人物によると、交渉はまだ進行中であり、成立しない可能性もあるという。

フォーブスは両社にコメントを求めたが回答は得られていない。スポティファイの株価はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が2月1日にこの件を伝えて以降、1.5%の上昇となった。スポティファイは2月6日に決算発表を控えている。

8700万人の有料サブスクリプション会員を抱え、無料プランを含めた月間アクティブユーザー(MAU)数が1億9100万人に達したスポティファイは、ポッドキャスト配信によりさらに勢力を伸ばそうとしている。同社は既に人気のポッドキャストに特化したコーナーを設けている。

今年1月にラスベガスで開催されたCESでスポティファイは、ESPNの「SportsCenter」のアンカーを務めたJemele Hillと独占契約を結んだことを発表し、3月から週2回、オリジナルのポッドキャスト番組の配信を開始すると述べた。

その際にスポティファイスタジオ主任のCourtney Holtは、今後のコンテンツ拡充やリスナー参加型フォーラムの開設について述べていた。

2014に創業のギムレット・メディアは「The Cut」や「StartUp」などの人気番組で知られている。同社はラジオ番組「This American Life」のプロデューサーを務めたAlex Blumbergと、元ボストンコンサルティンググループのMatt Lieberらによって設立された。

ギムレット・メディアの番組のいくつかは既にスポティファイで配信中だ。米国の犯罪をテーマとしたCrimetownや、インターネットの発展の歴史に関する番組のReply Allなどが知られている。

フォレスターリサーチのアナリストのJames McQuiveyは、スポティファイはギムレット・メディアの買収により、独占コンテンツを増やし新たな顧客を呼び込み、売上を伸ばせると述べている。

ポッドキャストから得られる広告収入はまだ比較的少ないが、広告主側からの魅力は増している。Interactive Advertising Bureauのデータでは、米国のポッドキャストの広告売上は2016年に1億6900万ドルだったが、2017年は3億1400万ドル(約345億円)に達し、前年比で86%の伸びだった。

「可処分所得が多く、社会的地位やソーシャルのつながりに関心が高い45歳がポッドキャストを聞いているとされる。これは広告業界からすると非常に魅力的なターゲットだ。だからこそ、スポティファイはポッドキャストに関心を示している」とMcQuiveyは述べた。

編集=上田裕資

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