睡眠情報サイト「Savvy Sleeper」は最近、世界中の職場における燃え尽き度を調査し、上位と下位のランキングを作成した。調査は世界53カ国69都市を対象とし、健康と仕事に関連する以下の主要項目を基準に行われた。
・1日の睡眠時間が7時間未満の人の割合
・週の労働時間が48時間を超える人の割合
・通勤にかかる時間
・メンタルヘルスの障害とそのまん延度
・職場でのやる気の欠如
・プレゼンティーイズム(疾病就業)と生産性
・休暇の不取得
・年間の労働時間
・企業の口コミサイト「Glassdoor」でストレスを訴える投稿の割合
東京は世界で燃え尽き度が最も高い都市となった。職場でのやる気やプレゼンティーイズムの得点が特に低かったほか、睡眠時間が1日7時間に満たない人が世界で最も多かった。2位のインド・ムンバイでは1週間の平均労働時間が65時間で、燃え尽き度の低い都市の平均値の約2倍だ。
また、ロサンゼルス(9位)、シカゴ(12位)、ニューヨーク(17位)の米3都市も燃え尽き度が高い上位20都市に入った。素晴らしい気候とアウトドアの娯楽が楽しめるロサンゼルスだが、人々は職場で大きなストレスにさらされている。Savvy Sleeperの専属ライター、アシュリー・ドイルは「ロサンゼルスは生活費が高いため、中心街から遠く離れた場所から通勤している人が多い」と解説する。「多くの住民が、毎日1時間以上かけて職場まで通っていることが、調査で示された」
一方、燃え尽き度が低い都市には欧州の都市が多く入った。1位はエストニアのタリンだ。タリンの労働者は長期の休暇が与えられており、有給休暇の平均日数は29.1日。また、週の労働時間が48時間を超える従業員はわずか5.6%だ。