ビジネス

2019.12.20

AIには代替できない、「共感」を軸に勉強のモチベーションを高める|div 真子就有

div代表取締役の真子就有

卒業生10000人超、満足度99%を誇り、プログラミング教育の市場を牽引するテクノロジースクール「TECH::CAMP」。同サービスを提供するdivの代表取締役・真子就有氏は、成長ベンチャー・じげん社の内定者アルバイト時代に起業を決意。その後、世に出したサービスの2度にわたる事業撤退を乗り越え、今のサービスにたどり着いた波瀾万丈な経歴の持ち主だ。

今回は真子氏に、起業家として重要な素養や、テクノロジースクールの未来などをドリームインキュベータの下平将人が聞いた。(全5回)※本記事は2018年6月に掲載したインタビュー記事に加筆・修正を加えております。


全ての人が幸せに生きる世界を作る

──将来「こうしていきたい」というビジョンはどのようにお考えでしょうか?

「全ての人が幸せに生きる世界を作る」というのが達成したいビジョンです。教育を通じて全ての人に幸せに生きるきっかけを提供したいと思っています。

世界的な教育サービスを展開して、人々の生産性を高め、不幸になる機会を減らすこと。自身の情動をコントロールできる精神力を育てること。その2つを最大化できる教育事業者として、世界中のあらゆる人に教育を届けたいと考えています。

──これからの教育はどのように変化していくとお考えでしょうか?

今の学校教育のやり方、先生が前に立って話す一方的な講義形式は学習生産性が低すぎるものだと考えています。今後は今より「アウトプット」と「モチベーションサポート」を重視した教育がスタンダードになっていくはずです。

具体的には、TECH::CAMPのように「自学自習」「質問し放題」で、先生は「徹底的にモチベーションのサポートをする」というスタイルが一つの答えだと思っています。

──TECH::CAMPが大人を対象にしているのには意図があるのでしょうか?

教育のあり方を普及させるためには、子どもではなく大人から先に普及させなければならないと考えています。子どもは親の教育から受ける影響が非常に大きいため、親である大人に自学自習による成功体験を積んでもらって、精神的にも自立していただく。そうやって、豊かに生きられるような大人を増やす事業をやっていきたいと考えています。
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文=下平将人 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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