今回は真子氏に、起業家として重要な素養や、テクノロジースクールの未来などをドリームインキュベータの下平将人が聞いた。(全5回)※本記事は2018年6月に掲載したインタビュー記事に加筆・修正を加えております。
全ての人が幸せに生きる世界を作る
──将来「こうしていきたい」というビジョンはどのようにお考えでしょうか?
「全ての人が幸せに生きる世界を作る」というのが達成したいビジョンです。教育を通じて全ての人に幸せに生きるきっかけを提供したいと思っています。
世界的な教育サービスを展開して、人々の生産性を高め、不幸になる機会を減らすこと。自身の情動をコントロールできる精神力を育てること。その2つを最大化できる教育事業者として、世界中のあらゆる人に教育を届けたいと考えています。
──これからの教育はどのように変化していくとお考えでしょうか?
今の学校教育のやり方、先生が前に立って話す一方的な講義形式は学習生産性が低すぎるものだと考えています。今後は今より「アウトプット」と「モチベーションサポート」を重視した教育がスタンダードになっていくはずです。
具体的には、TECH::CAMPのように「自学自習」「質問し放題」で、先生は「徹底的にモチベーションのサポートをする」というスタイルが一つの答えだと思っています。
──TECH::CAMPが大人を対象にしているのには意図があるのでしょうか?
教育のあり方を普及させるためには、子どもではなく大人から先に普及させなければならないと考えています。子どもは親の教育から受ける影響が非常に大きいため、親である大人に自学自習による成功体験を積んでもらって、精神的にも自立していただく。そうやって、豊かに生きられるような大人を増やす事業をやっていきたいと考えています。