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2019.12.10 15:00

起業家は「本質主義」で方向性を決め、「根拠のない自信」で事業を推進すべき|div 真子就有

株式会社divの代表取締役 真子就有氏

株式会社divの代表取締役 真子就有氏

卒業生10000人超、満足度99%を誇り、プログラミング教育の市場を牽引するテクノロジースクール「TECH::CAMP」。同サービスを提供する株式会社divの代表取締役・真子就有氏は、成長ベンチャー・じげん社の内定者アルバイト時代に起業を決意。

その後、世に出したサービスの2度にわたる事業撤退を乗り越え、今のサービスにたどり着いた波瀾万丈な経歴の持ち主。今回は真子氏に、起業家として重要な素養や、テクノロジースクールの未来などをドリームインキュベータの下平将人が聞いた。(全5回)

※本記事は2018年6月に掲載したインタビュー記事に加筆・修正を加えております。


誰よりもユニークなものを作ることに命をかけていた少年時代

──起業家にとって重要な素養を3つ挙げるとしたら何でしょう?

まずは「根拠のない自信」が一番だと思います。特に理由がなくても、自信をもってやれるかということです。

次に「本質主義」。これは問題の本質をとらえる力です。

そして最後に必要なのは「人に喜んでもらうのが好きだということ」。正確に言うと、「人に喜んでもらった経験があること」かもしれませんが。

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──まず「根拠のない自信」からですが、なぜそれが大事なのでしょうか?

事業を起こすというのは、前例のない新しいことをやろうとしているということなので、正解がありません。正解が無い中で物事を進めていこうとすると、基本的にはネガティブな出来事がたくさん起こります。そうした時に「根拠のない自信」があれば、「ネガティブなことばかりだけど、信じて進み続けよう」と走り続けられるわけです。

──真子さんご自身は「根拠のない自信」を昔からお持ちだったんでしょうか?

ありましたね(笑)。「根拠のない自信」が人生のすべての問題を解決してくれると思っています。

何故その自信が身についたかと考えてみると、私の場合は親の影響が大きいです。やりたいことを尊重してくれましたし、アイデアや創意工夫を頭ごなしに否定されることはありませんでした。「信じたことがあるんだったらそれをやってみなさい」という姿勢でした。
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文=下平将人|提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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