グーグル検索ランキングでは、日本国内の今年のトレンドを映す「急上昇ランキング」で、第1位に東日本を中心に甚大な被害をもたらした「台風19号」、続く第2位には「令和」がランクイン。日本代表チームが史上初の8強入りを果たした「ラグビーワールドカップ」は第3位となった。
また、毎年京都・清水寺にて発表される「今年の漢字」には「令」の字が選ばれた。新しい時代に明るい未来を願う国民の思いが込められているほか、法「令」改正による消費増税や、自然災害が相次ぐ年であったことから警報や避難勧告の発「令」が多かったことなども選出の背景にあるという。
日本国内では4月1日の新元号発表前には元号予想が行われたり、「平成最後の〇〇」といった文言がツイッターのトレンドになるなど、まさに「令和フィーバー」で湧いた1年だった。
世界で話題になった「#令和」
新元号である「令和」に湧いたのは日本国内だけではない。
外務省は、新元号「令和」の発表から3日後には、海外に向けて英訳を「Beautiful Harmony(美しい調和)」と発表した。というのも、「令」を「orderやcommand(命令、秩序など)」などと、異なる意味合いで訳す外国メディアがあったためだ。ちなみに「平成」の英訳は複数例あるが、主に「Achieving Peace(平和の達成)」などが用いられる。
ツイッターが発表した2019年世界で話題になったことランキングには、第1位の「#NotreDame」(4月にパリのノートルダム大聖堂であった大規模火災)に次いで、なんと第2位に「#令和」がランクインしている。世界で最もツイートされた単語やハッシュタグをもとに作成されるこのランキング。日本の新時代の幕開けは、国内のみならず世界の耳目を集める出来事であったことがうかがえる。
10月22日には皇位継承式典が行われ、国内の祝賀ムードの盛り上がりは最高潮に達した。古の時代から伝承されている即位礼正殿の儀や、世界各国の来賓を招いた饗宴の儀の様子は多くの海外メディアからも取り上げられた。
式典に関して海外からは、ネット上でも「厳粛で美しい、歴史そのものを目の当たりにした」、「ヨーロッパの即位の儀式とは全く違う、天皇の役目はイギリスの女王と同じなのだろうか?」「アニメのエピソードのよう」などの反応が多く寄せられた。