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左から、WELgee代表の渡部清花、ミツフジ代表取締役社長の三寺歩、ラクスル代表取締役社長CEOの松本恭攝

2019年8月号で創刊から5周年を迎えたForbes JAPAN。8月1日、「Forbes JAPAN 5th Anniversary Party」が開催され、会場となったパレスホテル東京には約500名のゲストが来場した。

今回のパーティのコンセプトは、他の人とは違う価値観を持ち、自分軸で世界を面白くしようとする人々を指す「CRAZY for “GOOD”」。

いま日本や世界で活躍するリーダーたちが、「これだ!」と目覚め、クレイジーになったのはどんな瞬間だったのか。今回、特別ゲストとしてこれまでに紙面を飾った3名に登壇してもらい、「CRAZY for “GOOD”」になったきっかけを語ってもらった─。


「悔しくないのか」─ミツフジ代表取締役社長 三寺歩(2017年)



Forbes JAPANは2018年4月号で、「スモール・ジャイアンツ」アワードを創設。規模は小さいけれど、新しい価値をつくりだす企業を表彰するもので、全国から250社を選出し、5つのカテゴリーでユニークな取り組みを行う企業を選定した。第1回の「スモール・ジャイアンツ」大賞に輝いたのは、シャツなどで生体情報を連続して取得できるトータルサービス「hamon」を開発したミツフジだ。

ミツフジの社長・三寺歩は2001年、松下電器産業(現・パナソニック)に入社。その後IT企業で営業職をしていると、ある日父親から「お金がなくなったので帰って会社を継いでくれと言われ」14年に実家の三ツ冨士繊維工業(現・ミツフジ)の社長に就任した。

「パーティなど人が多く集まる場所が苦手」という三寺だが、今回は駆けつけてくれた。社長就任時はもはや廃業寸前だったという状況を振り返ってもらった。

──「悔しくないのか」という言葉はどんな背景から発したのですか?

三寺:私は東京のお客様しか知らないし、東京のビジネスしかわからなかったですが、よくメディアでも地方格差の話が取り上げられますよね。父親や親戚など、当時ミツフジで働いていた人は「もうダメだ」と諦めていたんです。

私はいろんな思いが走馬灯のように蘇って、格差って、気持ちの格差なのだなと思いました。最初から諦めているから、勝てないんだなと。それを思い知った瞬間にものすごい悔しくなってきたのです。



──目に見える所得格差や地域格差が、「気持ちの格差」という諦めになってしまえば、何も始まらない、というわけですね。とはいえ、三寺さんは2014年の社長就任時はプレハブのようなボロボロの社屋で、すぐにIoTウェアラブルという道を見出したわけではありません。かなり辛い時期を経て、今では米IBM本社のグローバル・パートナーとなり、世界的な企業になりました。三寺さんを奮い立たさせたものは何ですか?

三寺:地方には素晴らしい会社たくさんあるのですが、なかなか発掘されないですよね。発掘されないので、Forbes JAPANのようなメディアに取り上げてもらって、地方の会社が自信を持ったと思います。

ものすごい小さい会社なので苦労はします。「もうやめようかな」と思うこともあるのですが、やっぱり朝起きたら頑張ろうって思えるんです。こんなところで負けちゃいけない、と。「悔しくないのか」と。自分の中で奮い立たせてやっているのかなと思います。

文=須貝直子 写真=小田駿一

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