それでも、有人ブースかせめて支払いキオスクでもあれば、現金で払うこともできるが、例えばフロリダのSunPassなどは有料道路のブースを全て取っ払い、RFID支払いシステムを完全に義務化した。
SunPassを持っていなければ、無賃走行となってしまい、ナンバープレートをカメラで撮られて、後から数10ドルの罰金請求の手紙が送られてくるというシステムだ(渋滞の激しい南フロリダでは、一般道路だけで生活することはほぼ不可能)。
食品や医薬品、玩具など、ほとんどすべての製造業は、消費者の安全や環境保護のために連邦政府が基準を設け、それを州が批准することで全米での販売が成り立っている。
この常識が覆されるようなことになるのは前代未聞だが、今後、カリフォルニアのような民主党の票田では、トランプ大統領に対する単なる反発とも取れるようなこのような動きが加速し、自動車以外にも出てくることを懸念する。そんなことが起これば、すべての製造業は分裂し、市民は戸惑うばかりだ。
まずは、カリフォルニア州の規制にトヨタやゼネラルモーターズが、今後、どう動くかに注目したい。
連載 : ラスベガス発 U.S.A.スプリット通信
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