ビジネス

2019.07.31 07:00

資生堂のレイCGO、初の定額サービスとイノベーションを語る


──資生堂がテクノロジー、イノベーション、スタートアップ買収を成長に利用する際に取っているアプローチは何でしょう?

ケンブリッジにテクノロジー推進拠点があります。ここでは、社内研究が行われるとともに、テクノロジー開発のパートナーも参加しています。私たちには、テクノロジーを評価する非常にダイナミックな方法があり、私たちが美容業界の核と考え、完全にマスターしたいテクノロジーと、手にできれば好ましいものの、この業界特有のものではないテクノロジーを選別しています。

投資対象とするスタートアップは、かなり選り好みしています。私たちが最も関心を寄せているのはUSPとビジョンで、これらは少なくともテクノロジーと同じぐらい重要です。テクノロジーが消費者に実際の変化として何をもたらせるかが大切なのです。私たちはあらゆる基準を見ています。ITや、ITが質的・量的な面での顧客データベース作成にどれほど役立つか、などです。

──スキンケアや美容業界は将来どうなるでしょう?

消費者がもっと知識を持つようになるでしょう。それは良いことです。アジア地域、日本と中国の両方で大きな成長があると思います。世界中で高齢化が進んでおり、それぞれに異なるニーズが生まれるはず。また、ミレニアル世代がようやく金を使うようになり、その親世代とは全く違う要望を持つようになるでしょう。

──最後に、起業家へのアドバイスはありますか?

強い視点を持つこと。周囲にはそれを好む人も、好まない人もいるでしょうが、それで構いません。

編集=遠藤宗生

ForbesBrandVoice

人気記事