オーストラリアを代表する女性起業家の一人と目されるサリバンは、アーンスト・アンド・ヤングの年間最優秀起業家に選ばれたり、著しい成長を遂げた小企業に贈られるアメリカン・エキスプレスの賞を受賞したりなど、各方面から称賛を集めてきた。
「私はいつも、自分のビジネスを作りたいと強く思っていた」とサリバン。「この気持ちは幼い頃からずっとあった。私には、成功のための揺るぎない意欲があって、それは個人的な野心と決意が原動力となっている。チャレンジや、創造性を発揮すること、そして自分が誇りを持てるビジネスを構築するスリルがとても好き」
商品ラインを作りたいというサリバンの願望は、モデル事務所を経営する経験から生まれた。サリバンは、モデルコでの現在の役割は自分の人生の目的を体現したものであり、自分に達成感や満足を与えてくれると話す。
例えば、カール・ラガーフェルドとの世界規模の美容ライセンス契約を結ぶことで、他のニッチな美容ブランドが美容界の競争に本格的に参加できるよう道を切り開き、オーストラリア製品がホットな商品と認識される状況につなげることができたという。
サリバンは、自分が一人のリーダーとして、創造的・ビジネス的な視点から常に自分自身に挑んでいると感じている。彼女にとっての最初の試練は、美容業界は自分が期待していたものと違うことに気づいた時だった。
「私は自分が美容ビジネスを立ち上げていると思っていたが、実際に足を踏み入れていたのは小売りや卸売り、マーケティング、物流、財務の世界だった」とサリバンは回想する。
「私は本当に多くのことを学んだ。この経験を通し、自分が参入するビジネスの分野を理解する必要性、そして自分よりも知識が多く、このプロセスを先導してくれる人々を自分の周りに置くことの必要性を学んだ」