「ヘレファント」という限定エンジンはダッジ・チャレンジャー・ヘルキャットのスーパーチャージャー付き6.2LのV8エンジンをベースに、エンジン形状を強大化し、7Lに変更したもの。オンラインでこの「ヘレファント」エンジンを購入すれば、数日後に大きな箱で家に届く。それを買った人たちはおそらく今乗っている707馬力のダッジ・チャレンジャー、またはチャージャー・ヘルキャットのエンジンと置き換えて、ドラッグ・レースの会場に向かうだろう。
しかし、チャレンジャー・ヘルキャットは意外にコストパフォーマンスがいい。数年前にロサンゼルスで707馬力のヘルキャットに乗ってみたけど、津波のようなパワーで、ステアリングがロール剛性、またハンドリングは意外に良かった。しかも、価格はなんと7万ドル(約770万円)。つまり、1馬力あたり1万円という感覚を考えると、かなりリーズナブル。だって、700馬力を発揮する欧州のスーパーカーなどは800万円以内で買えないからね。
ちなみに、この1000馬力の「ヘレファント」エンジンのみを買う場合は、2万9000ドル(約320万円)だ。アメリカってガソリン価格は安いけど、その安いガソリンをガンガン使うモンスターV8エンジンも安い。こんなに安いと、すぐに完売になる。欲しい人は来年のヘミデイまで待つしかないようだ。
国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
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