1、スタバ前会長が卒業スピーチで話した「人として一番大切なこと」
スターバックスの創業者であるハワード・シュルツ前会長はコーヒーについて語るのが大好きだ。しかし、米アリゾナ州立大学で行われた卒業式のスピーチで、カプチーノよりも哲学者のカントの道徳論を思わせる謙虚な人生観について語った。
「私が今から話す3つの問いかけを心に持ち続けていて欲しい。1つ目は自分の両親を敬い、家族に誇りを持つためにどう暮らしていけばいいか。2つ目は成功を仲間と分かち合い、人々の役に立つためにどうすればいいか。そして、3つ目は人々の人間性を高め、道徳的な勇気を奮い起こさせるために何が出来るかを考え続けることだ」
2、アップルとフェイスブックのCEO 卒業式スピーチで発した共通のメッセージとは
マーク・ザッカーバーグはこう語った。
「私たちの世代の課題は、人類全員が目的意識を持つ世界を作ることだ。目的とは、私たちが自分よりも大きな『何か』の一部で、自分が必要とされていて、努力する意義のある明るい未来があるという意識のこと。本当の幸せを生むのは目的だ」
3、「100億総不幸社会」に生きたいか 聴衆を魅了した「1位起業家」のスピーチ全文
「日本の起業家ランキング2019」で初の1位に輝いたアストロスケールCEOの岡田光信が壇上で話し始めた。
岡田は国内外の政府や国際機関に提言を行い、宇宙ゴミの除去に向けた動きを後押しするなど、社会課題の解決に注力する姿勢が評価された。 この日一番の大きな拍手を浴びた、岡田のスピーチを紹介したい。
「2050年にどういう世界になっているか、というデータはいっぱいあります。人口は98億人になっていて、環境問題がどんどん激しくなっています。食料、水、エネルギーの消費量は50%以上増加します。そのとき漁獲資源は80%以上なくなり、森林は今の50%以上喪失します。もうこれはわかっているんです。世界の半分、50億人が大気汚染に悩まされる。 そんな社会です。100億総不幸社会になります」「皆さんはそんな総不幸社会に生きたいでしょうか」
「私たちは今、意識と行動を変えなきゃいけないんです。変えなきゃいけない。持続可能な社会のために」
4、イスラエルを初訪問したアリババ創業者の感動スピーチ
中国のアリババ創業者のジャック・マーのイスラエル滞在中の談話を要約して、紹介したい。
「人口約800万人のイスラエルに自動車メーカーは無いが、最高のクルマを生み出すテクノロジーがある。ダイヤモンドの鉱山はないが、世界有数のダイヤモンド取引所がある。水や石油といったあらゆる天然資源をイスラエルは持たない。それでもこの国は、技術の力で困難を克服し、人々の知恵とイノベーションで強い国を築き上げた」
「地球上で最も大切なのは人々の頭脳なのだ。人類にとって一番大事なアセットは、困難な日々を乗り越え、試行錯誤を重ねた経験だ」
5、オバマが語った「人生の目的」を追求する方法
バラク・オバマ前米大統領は南アフリカで開かれた「ネルソン・マンデラ年次講演」で、マンデラ生誕100周年を記念する講演を行った。オバマは、希望と切迫感を各所に盛り込んだスピーチで、ミレニアル世代が切実に必要としていたメッセージを発信した。
オバマは、マンデラが投獄されていた期間は、彼が特に大きな影響力を持っていた時期だったと指摘した。
「人は極限状態や苦難の時、何が真実で価値のあるものかについての信条が解体される環境に置かれる。こうしたつらい時期でも信念を貫ければ、勝利をつかむことができるだろう」
「最後には正義が力となるのであり、その逆ではない。最後にはより良い物語の方が勝ち残れるのであり、非常に強靭な精神を持っていたマンデラも、一人で闘っていたとしたら希望を持ち続けることはできなかっただろう」