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英環境活動家のエラ・デーシュが立ち上げた動画キャンペーン「#EndPeriodPlastic(生理からプラスチックをなくそう)」は、2018年2月から現在までに10万人以上の署名を集めた。デーシュは、動画の中で恐ろしいデータを紹介している。

「私たちが生理用ナプキンを使うのは4~8時間だが、その分解には500年かかる。つまり、ジェーン・オースティン(1775年生まれの小説家)が生理ナプキンを使っていたとしたら、その分解は今でも続いている」

「私は全ての生理用品からプラスチックを排除する活動をしている」

こうした懸念を表明しているのはデーシュだけではない。ドラッグストアで買える一般的な生理用ナプキンには多くの有害な化学物質が使われており、成分の90%はプラスチックだということが、少しずつだが確実に広く知られるようになっている。

アイルランドの環境保護主義者でテッドエックス(TEDx)講演者のソフィー・へルヤーによると「一つのナプキンに含まれるプラスチックの量は、ビニールの買い物袋ほぼ4つ分に相当する」という。元英サーフィンチャンピオンであるヘルヤーは浜辺清掃活動に何度も参加し、使用済み生理ナプキンやタンポンが浜辺の至る所で環境を汚染していることを理解した。

「英国だけでも、毎日340万個のタンポンと240万個の生理ナプキンがトイレに流されている」とへルヤー。「私はモルディブのビーチで、タンポンの装着用プラスチックが捨てられているのを見た。プラスチックの使用については長年にわたり意識していて、ほぼ3年前にはムーンカップに切り替えた」

ムーンカップとは、世界初の再利用可能な生理用シリコンカップだ。起業家のスー・ハーディとアイリーン・グリーンが開発し、2002年の発売以降、50カ国で販売されてきた。経血を吸収する生理ナプキンと違い、ムーンカップは膣(ちつ)に挿入して経血を集める仕組み。価格は22ポンド(約3200円)で、最長10年使用できるため、環境だけでなく家計にも優しい。

オランダの持続可能性ブロガー、ナスティア・ニザロバは「カップを使い始めたばかりの頃はうまく挿入できず、毎回20分試行錯誤してイライラしたのを覚えている。もう泣きそうになって、タンポンに手を伸ばそうともした」と語る。女性らは、なじみのない生理用品に慣れる必要性に加え、生理自体に対するタブーも抱えている。

「女性は再使用できる生理用品を不衛生に感じ、自分たちの体の現実を強く意識してしまう傾向にある」とニザロバ。「膣にタンポンを入れたり、下着にナプキンを付けたりして、使用後は何事もなかったのかのように捨てる方が、はるかに楽。カップや再使用可能なナプキンを使うと、出血量など自分の体をより深く知ることが必要となり、それを居心地悪く感じる人もいる」

編集=遠藤宗生

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