私はこの2年の間、自分が手掛けるポッドキャスト配信にとても楽しく取り組んできたが、それを止めざるを得なかった。続ける意義がなくなったのだ。
ブログやポッドキャストは自分の好奇心を満たし、第二のオプラ・ウィンフリーになりたいというはかない夢も見させてくれると同時に、私の副業であり、パーソナルブランドを構築する方法でもあった。収入は本業と比べれば取るに足らない金額だったが、それでも家計の足しにはなり、さらにそれを埋め合わせるだけの満足感は得られていた。
また、人脈作りのためのイベント参加が嫌いな内向的人間である自分にとってデジタルコンテンツの製作はとても価値の高いネットワーキングツールとなり、家を出ることなく、見込み客や刺激的な人たちとの“出会い”を実現してくれた。
私がポッドキャストを止めざるを得なかった理由は、コストが利益を上回り始めたことにある。本業も忙しくなった。生活費のほとんどを稼いでいるのが本業であることを考えると、喜ばしいことだ。本業のクライアントにかける時間が増加することで、副業の優先度は常に最後となった。
毎週のポッドキャストのために準備や録音をする時間を捻出するためには、本業のクライアントに割く時間や自分の子どもたちと過ごす時間を削る必要があった。私は現実を直視しなければならなかった。自分のポッドキャストを次のレベル(有料スポンサーを募れるまでリスナーの数を増やすこと)へと上げるには壁が高過ぎた。
私は自分を理解しているし、自分の限界も心得ている。ポッドキャストを続けるために睡眠時間を削ったり、新たに人を雇ったりすれば、自分の設定した一線を越えてしまう。プロのポッドキャスターには絶対になれないし、捻出しなければいけない生活費はたくさんある。