キャリア・教育

2018.10.10 12:30

副業のせいでヘトヘトに? 自分が無理をしているかを知る方法


以下に、自分が今している仕事全てが理に適っているのかどうかを確認する方法を紹介する。

動機と目標が明確なこと

自分の周りの誰もがインフルエンサーやアントレプレナーであるかのように思える「起業家精神ポルノ」の時代である今、9時5時の仕事を続けるのは難しい。しかし、自分だけが取り残される恐怖感に駆られてプロジェクトをスタートさせるのは良くない。副業を始める理由として悪いものはないが、自分の動機が何であるかは明確にしておくことは重要だ。以下に、動機となり得るものをいくつか挙げる。

・名声(雑誌の表紙を飾りたい!)
・イノベーション(自分の考え方はユニークであり、自分の計画していることは他の誰にも実現できない)
・金(目標とする貯金額があり、この副業はそれを実現する方法として理に適っている)
・楽しみ(自分には刺激が必要で、本業でそれは得られない)
・自分の分野で突出した存在になりたい/次のレベルに達したい(自分の成果を仲間に認められることは重要で、周囲よりも先を行きたい。突出したパーソナルブランドを築く必要があり、そのためにはこのプロジェクトを立ち上げなければいけない)

スタートする理由は何でもよい。重要なのは自分の動機と、期待する成果を明確にしておくことだ。

目標のためなら何を諦められるかを考えておくこと

私は以前、食に関するブログを読んでは「楽しく料理しながら生計を立てられるなんて、どんなに楽な生活だろう」と思っていたが、私の考えは完全に間違っていた。平均的な料理のレシピ投稿を準備するには、1週間かかることもある。22分のポッドキャストを製作するには、約8時間かかる。競合する人々の数は膨大であり、求められる水準は高い。あなたには、きちんと時間を費やし、求められる専門性を会得する心構えはあるか?

時間は捻出できるか

つまるところは「時は金なり」。情熱を込めたプロジェクトにかける時間が家計の大きな負担とはならず、現在の収入の最大化を阻むものではないと確認することが重要だ。まずはお試し期間を設けることをお勧めする。プロジェクトの試行のため、6カ月でも1年でも好きな長さの期間を設定する。その期間が終わっても副業から計測可能な成果を得られない場合、手を引くことを考えよう。

パーソナルブランドの価値は、世に出ることで増加する

自分の名前を冠した製品を世に出すことは、注目を浴びるための非常に有効な手段となり得る。もちろん、自分の成果物に初めて注目が集まった時はとてもうれしいものだ。そうした露出は、自分のキャリアにとってどの程度の価値があるのだろう? コンテンツを増やしたり、さらなる時間を費やしたりすることで、自分が既に持つデジタルフットプリントや名声に価値は加わるだろうか?

夢を追いかけなければ後悔する

説明はいらないだろう。行動あるのみだ。
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編集=遠藤宗生

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