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Popshoot CEO 大山敏浩

Forbes JAPANは、次世代を担う30歳未満のイノベーター30人を選出する特集「30 UNDER 30 JAPAN」を、8月22日からスタートしている。

「Business Entrepreneurs」カテゴリーで選出された、Popshootの大山敏浩。過去には割り勘アプリ「よろペイ」を手がけ、現在はイーサリアムのウォレットアプリ「Wei Wallet」の開発に注力している。

「僕なんか、まだ何もできていないですよ」と本人が語るように、これまで動画サービスや割り勘アプリをリリースするが、大きなヒットには至っていない。そんな大山にアドバイザリーボード3人を含め、多くの大人が期待を寄せるのは、コインチェックを買収したマネックスグループの松本大にも忌憚なく意見するところにある。

「松本さんはコインチェックの買収について0.7%貢献してくれたと言ってますが、僕からすれば50%ですよ」と大山は笑いながら言う。

大山とは、一体どんな人物なのか。起業の経緯、今後の展望について話を伺った。

豪遊できる起業家に憧れた

──大山さんが起業する経緯は何だったのでしょうか?

2013年頃、僕は留学先のボストンから帰国しました。当時はAirbnbで部屋の貸し出しをしながら、日銭を稼いでいました。「起業したい」という強烈な思いがあったわけではないんですが、昔から起業家に対する憧れはあって。

中学生の頃、マスコミを賑わせていた、ホリエモンこと堀江貴文さんや村上ファンドの村上世彰さんを見て、純粋カッコイイなと思っていました。

そんな憧れにも近い感情が、現実になったのは2015年10月のこと。その頃、京都で開催されていたインターネット業界のトップレベルの経営者・経営幹部が一堂に集まるイベント「IVS(Infinity Ventures Summit)」に顔を出したら、スタートアップ界隈の人と仲良くなり、それで何度か会う中で、起業する思いが芽生え始め、起業することにしました。



──最初はどんなビジネスをやっていたのでしょうか?

まず手がけたのは、簡単に言えば動画版スマートニュースのようなサービスです。勢いよくスタートを切ったものの、動画は開発コストが高い。また僕たちの技術力も乏しかったので、これはうまくいかないと思い、すぐ撤退を決断しました。

その後、1発当てるならどの領域がいいのか。いろいろと考えた結果、医療か金融しかないと思ったんです。それで開発したのが割り勘アプリ「よろペイ」です。結局、みんなが使うサービスが好きなんですよね。僕自身もいつもいろんなアプリを触っていましたし。

結果的にはこれも失敗。要因はマーケットを開拓できなかった点にあります。いまでこそ「LINE Pay」といったサービスのおかげで日本に割り勘アプリが少しずつ定着してきていますが、当時はまだまだ時間がかかると思った。それが2017年の夏頃です。

2度の失敗を経て、つぎは何をしようかと考えているとき、コインチェックがめちゃくちゃ儲かっているという話を小耳に挟んだんです。

──それがイーサリアムのウォレットアプリ「Wei Wallet」につながった?

最終的にはそうですね。よろペイは投資コストの割になかなか儲からなかったので、次はお金になることをやろう。そう思って、いろんな領域の事業のアンテナを張っているうちに、コインチェックの話もそうですが仮想通貨領域、その中でもイーサリアムが特に面白いとわかってきた。まだまだイーサリアムには掘り起こせていない可能性が眠っている。



僕はいろんな事業を転々としているんですよね。みんなが使うサービスをつくろうとしたけど、なかなか利益にならず……。ちゃんと儲かることをやろうとしても簡単にはいかない。

でも胸を張って言えるのは僕のチームは、とにかく開発が好きということ。事業のアイデアも重要だと思いますが、僕はテクノロジーに強い企業が最終的には勝つんじゃないかな、と思っています。

仮想通貨のウォレットアプリは、5年後、インターネットブラウザのような存在になっているかもしれない。イーサリアムにはそれくらいの可能性があると思っているので、会社の全リソースを投入して、開発に勤しんでいます。

文=野口直希 写真=小田駿一

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