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2018.04.24 18:00

一流大学20校に合格、2800万円もの奨学金を得た米高校生


ブラウンが大学進学を目指すようになったのは、小学生のころ。母親が、準学士号取得のため復学したことがきっかけだった。「母は僕にただ大学に行けと言うのではなく、自分からやってみせたのです」とブラウンは言う。準学士号を得た母親は、それまでの在宅介護の仕事を辞め、薬物乱用カウンセラーに転職した。ただ、それでも収入は低水準のままで、今も2つの仕事を掛け持ちし、年収は5万ドル(約540万円)未満だ。


マイケル・ブラウンと祖母のジェニファー・ディーズ。シカゴで開かれたキャメロン・インパクト奨学金の晩餐会で(Courtesy: Micheal Brown

父親は地方裁判所事務官の仕事を引退しており、他に4人の子どもがいて、母親には最小限の養育費しか渡していない。母親にとってマイケルは、3度の流産の末に生まれたひとりっ子だ。「彼に最高の子ども時代を与えてあげたかった」と母親は言う。

ブラウンは、6年前に設立されたヒューストン学区の高校生向けプログラム「EMERGE」で志望大学リストを作成した。出願数は10校前後が一般的だが、ブラウンは20校に出願。「マイケルは各大学や奨学金プログラムに合わせて、エッセーを1本当たり3度も4度も書き直しました。それも独力で」と、EMERGEプログラムマネジャーのノーマン・クラーク2世は語る。



昨年12月初旬、ブラウンは母親と友人4人と共に、恐る恐るスタンフォード大のウェブサイトで自分の合否を確認した。合格の結果を見た彼が喜びのあまり叫び、友人らから祝福のハグを受けてむせび泣く様子をとらえたユーチューブ動画は、これまでに25万回再生された。「自分の努力と、自分を支えてくれた人々の努力が全て実った、と思いました」とブラウンは言う。

ブラウンは他の大学にも出願していたため、スタンフォード大学以外の合否通知を待つことにした。入学先候補は現在、スタンフォード、ハーバード、エール、ジョージタウンの4校に絞られている。入学先は5月1日の締め切り前日、4月30日までに決めるつもりだという。

キャメロン奨学金ディレクターのルーカスによると、ブラウンがもし入学先大学から授業料を全額免除されれば、同奨学金からは年間3万ドル(約330万円)をブラウンに支給し、受け取れるはずだった残りの額は支援を必要とする他の学生にまわされる。

ブラウンはどうやって入学先を決めるのだろう? 「よく情報を得た上で選択することが大切だと思います」と彼は言う。「まだ検討しているところです」

ブラウンが大学出願に使用したエッセーはこちら>>

編集=遠藤宗生

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