ウルトラ・ラウンジはダニエルズの出演料を明らかにしていないが、ラスベガスのクラブ「リトル・ダーリングス(Little Darlings)」は1月、ダニエルズのショーに7万5000ドル(約800万円)を支払ったと公表していた。一部の業界関係者は、クラブがこれほど高額な出演料を支払うことに懐疑的な見方を示しているが、カポッツィは同クラブが実際にこの金額を支払ったと話している。
またダニエルズは、トランプとの不倫疑惑が浮上した直後の1月下旬、ほぼ全キャリアを通じて働いていたAV制作会社ウィキッド・ピクチャーズ(Wicked Pictures)を去り、ルクセンブルク複合企業マインドギーク(MindGeek)傘下の競合企業デジタル・プレーグラウンド(Digital Playground)と新たに契約した。
アダルトサイト「Pornhub」は同サイト上での「ストーミー・ダニエルズ」の検索回数が、大統領との不倫疑惑が初めて報道されて後には514%増加、米CBSテレビ「60ミニッツ」のインタビューに応じてからはさらに492%上昇したと発表しているが、業界関係者によると、ダニエルズが動画やネット視聴の売り上げの一部をロイヤルティーとして得ている可能性は低く、視聴数増加によって得た直接的な収入はおそらくない。
デジタル・プレーグラウンドとの契約の詳細は不明だが、ウィキッド・ピクチャーズはフォーブスに対し、ダニエルズが「金銭的な条件がより良いオファーを受けたと言って、ウィキッドとの契約を更新しないことを選んだ」と述べた。
ダニエルズの弁護士、マイケル・アベナッティは、フォーブスの試算は「正確ではない」とし、トランプとの不倫関係が明るみに出てからダニエルズの収入が激増したことを否定している。
アベナッティはフォーブスに対し、ダニエルズが「知名度向上により得た額は、税引き前で2万ドル(約215万円)以下」だと述べ、収入は倍増しておらず、現在は警備のため「毎週末に数千ドル」を費やしている状況だと主張した。フォーブスがダニエルズから電子メールで受け取った声明には、次のように書かれている。
「さまざまな出演から得る報酬は確かに増加しましたが、本当にそれほど大きな額ではありません。また、私が経験した苦難やそれによる犠牲は、金銭面から言って割に合うものではありませんでした。でも、それでもかまわないのです。60ミニッツのインタビューを約100万ドル(約1億円)で受けることもできたのにしなかった事実が示すように、私の目的は金銭ではありませんので」
しかし、彼女の精力的なツアースケジュールや出演料の急増、AV監督業の新契約締結などを考慮すると、収入が最近著しく増えていないと考えるのは難しい。たとえその一部を警備に使い、口止め料13万ドルの支払いを仲介したとされるトランプの弁護士、マイケル・コーエンにその金を返却したとしてもだ。
彼女の卓越したビジネス術や、トランプ大統領との裁判が長引く可能性を考えれば、ストーミー・ダニエルズはしばらく話題に上り続けるだろう。「この騒動が長引くほど、彼女はより多くの金を稼げる」とXBIZのヘルミー。「彼女はこの名声のおかげで、生涯にわたって利益を得続けるだろう」