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I cover the ever-entertaining entertainment industry.

(Photo by Christopher Polk/Getty Images)

過去のセクハラ問題の浮上によりネットフリックスの代表的ドラマ「ハウス・オブ・カード」からのクビを宣告された、俳優ケヴィン・スペイシーは金銭的にも重大な打撃を受けることになりそうだ。

今回のドラマへの出演停止で、彼は最大で650万ドル(約7億4000万円)の出演料を失うことになる。フォーブスの「最も稼ぐTV俳優」ランキングの常連であるスペイシーは昨年、1200万ドル(約14億円)を稼いでいた。

騒動の発端は、俳優のアンソニー・ラップが14歳の頃にスペイシー(当時26歳)から性的な関係をもちかけられたと告発したことだ。スペイシーは謝罪すると同時にゲイであることをカミングアウトし、話をすり替えようとしているとの批判も浴びた。その後、同様の被害に遭ったとの告発が相次ぎ、ネットフリックスは「ハウス・オブ・カード」の今後に関して、シーズン6が最後になるとアナウンスした。


俳優のアンソニー・ラップ。ブロードウェイ・ミュージカル「レント」や今年9月から放送が始まったスタートレックのドラマシリーズなどに出演している。(Photo by Mike Coppola/Getty Images)

スペイシーは単なる役者としてだけではなく「ハウス・オブ・カード」のエグゼクティブ・プロデューサーを務めていた。1話あたり彼が稼ぐ金額は50万ドルにおよび、13エピソードから彼が得る収入は650万ドルに達していた。

関係者によると俳優らとネットフリックスが交わす契約には、「出演者が倫理的問題により作品にダメージを与えた場合は、出演料が減額される」との規定があるという。ただし、スペイシーは「ハウス・オブ・カード」の出演料のうち、相当な額を前払金として受け取っており、製作者側は既に支払った出演料を取り戻すのは難しいと見られている。

スペイシーは有名俳優がオンラインで演技指導を行うEラーニング講座「MasterClass」の講師も務めていたが、この仕事からも解雇された。MasterClassはスペイシーに契約金として10万ドルを支払っていたが、今後彼が手にするはずだった「オンライン指導の売上の30%」が入らないことになる。MasterClassは受講者の人数を公開していないが、入会料は1名あたり90ドルとなっている。

ネットフリックスは視聴者数を公開していないが、調査会社Symphony Advanced Mediaは「ハウス・オブ・カード」のシリーズ4の1話ごとの平均視聴者数を、567万人と推定している。

今回の騒動によりネットフリックスが被る金銭的打撃はかなりなものだが、2017年にはオリジナルコンテンツの制作に60億ドルを投じ、2018年には80億ドル(約9100億円)の予算を計画中の同社の屋台骨を揺るがすほどのことではない。

最近では不人気に終わったドラマ「The Get Down」の制作に、ネットフリックスは1億2000万ドルという巨額の予算を投じていた。「ハウス・オブ・カード」のファンたちには残念な結果になったが、ネットフリックスの運営に支障はない。一番悲惨な目にあうことになったのはスペイシーであることは確かだ。

編集=上田裕資

 

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