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米株暴落は世界の市場に波及した。

2月上旬、アメリカの株価暴落に端を発し、各国株式市場がにわかにパニックに陥っている。だが過度の心配は不要と筆者は言う。その理由は、過去の教訓に学んだ日本企業の成長だ。今回は、レオス・キャピタルワークス藤野英人CEOが日本株が暴落しても、悲観しなくていい理由について語る。


これを書いている今、2018年2月9日である。マーケットは世界中で暴落中だ。読者諸賢がこれを読んでいる頃、マーケットはどうなっているだろうか?

マーケットを事前に予想するのは非常に難しい。ただ事後に何が起きているかを把握し、それに速やかに反応をするのは難しいものの、まだ対応可能だ。

今回の暴落のきっかけはアメリカの長期金利の上昇である。アメリカの長期金利が2.7%を上回ってきてから、米国株および日本の株式の変動性が高くなった。具体的には大きく株価の調整を余儀なくされた。2月9日現在、米国の株式市場は10%程度の下落になっている。

それ自体は過去の暴落局面に比べて、中の小くらいの規模感なので、15%程度の下落までは今後あるかもしれない。実際にはこの記事を読んでいる読者諸賢はその後をご存じなので、今、かなりドキドキしながら書いている。10%程度の下落で終わっているとよいのだが。


日本株も連鎖的に下落。

ここで言えることとは、「ゴルディロックス相場」の終焉ということであろう。これは『ゴルディロックスと3匹のくま』という童話に由来しており、ゴルディロックスとはくまの留守中にスープを飲んでしまう女の子の名前である。なにごともほどほどがよいという当たり前のことを伝える物語だ。景気も金利もほどほどである状態が、株式市場にとってはいちばん具合がよいということから、ゴルディロックス相場と呼ぶ。

景気がさらによくなると、長期金利が上昇していく。要するに“熱いスープ”になってくるので、“ちょうどよい温度のスープ”に比べると、ごくごく飲むことができない。アメリカの雇用統計が好調で、強い経済であることがわかると、それに伴って金利が上昇をしてきた。

高い金利と高い株価というのはなかなか成り立たない。結果的に株式市場が大きく下落したのは、ゴルディロックス相場が終焉したからだ。

それでは、今後はどうなるだろうか。

景気がよいことそのものは株式市場にとってはポジティブである。しかし金利が上昇するのは、会社の運営コストが上がるということ。収益率の高い企業は金利の上昇を乗り越えて成長していけるが、収益率の低い企業や財務内容の悪い企業は競争力が落ちていく。

すなわち、それはどんな会社でも伸びるわけではなく、財務内容がよくて競争力の強い企業しか成長できない。それは翻って株式投資において、なんでも上がる相場ではなくて、上がる会社と上がらない会社に二極化することを意味する。

文=藤野英人

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