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ニューロスペースの小林孝徳CEO(左)、リバネスの井上浄CTO(右)

健康な状態での「人生100年」を考えたとき、欠かせないのが「睡眠」の存在。睡眠不足による健康被害や生産性の低下など、社会課題としても注目されるテーマだ。この連載では全5回に渡り、さまざまな切り口から「ポストヘルス時代」の人類の可能性に迫る。(第1回はこちら>>

ニューロスペースは、誰もがよりよい睡眠を得るため、睡眠に関する様々な課題をテクノロジーで解決する「スリープテック」事業を展開するヘルスケアベンチャー。睡眠センシング技術や睡眠改善プログラムを開発し、吉野家や全日本空輸などの大手企業に提供している。同社代表取締役の小林孝徳氏に、「睡眠2.0」の未来像について聞いた。インタビュアーは、人生100年時代における人の在り方を研究する「ヒューマノーム研究所」創立者の井上浄氏。


井上 浄(以下、井上):眠りにつけないときって誰にでもあると思うんです。たとえば、ホテル泊のようにいつもと違う場所で寝るとか、翌日にビッグイベントがあって早く寝なければいけないときに限って寝られない。子どもの頃って、自転車に乗る練習をするでしょ? 字を書く練習も。でも眠る練習ってしないですよね。

小林孝徳(以下、小林):眠らない生き物はいないので、誰もが当たり前にできることと思われがちですよね。けれど、おっしゃる通り入眠に困難が伴うことがある。しかし、眠りに関する正しい知識をつけることで、コントロールできるようになる。だから僕たちニューロスペースは、「眠りは技術。だから上達します」というキャッチコピーを謳っているんです。

井上:もともと小林さん自身も睡眠障害に悩んでいたんですよね?

小林:はい、それが起業のきっかけでもあります。睡眠障害がある人は国内で約3000万人で、それによる経済損失は15兆円ともいわれています。これほどのニーズがあるのに、睡眠は解明されていないことばかりなんです。

井上:睡眠を解明することで、イノベーションを起こせるだろうなと。

小林:はい。きちんと眠れていないと、記憶力も下がるし、怒りっぽくなって人間関係も悪くなりがち。このテーマなら、自分が情熱を注いでいけるだろうと思いました。



井上:睡眠の訓練はそもそもいつからしたら良いのだろう? たとえば、極端な話、幼稚園児に睡眠の教育を施すことは意味があると思いますか?

小林:幼稚園は早すぎるかもしれません。でもその代わり、「親」の方に教育することは意味があると思います。寝る前の光によっては夜泣きに繋がりやすかったりするからです。誰でも学べば上達するものなので、本当は保健体育の授業でも教えるべきだと思うのですが。

構成=ニシブマリエ 写真=藤井さおり

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