転職先選びに必要な「10の絶対条件」

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以下は読者のブレットから寄せられた便りと、私からの回答だ。



私は今の仕事をやめる決心がつき、昨年9月から転職活動をしています。

現在2社から内定をもらったほか、2社で選考が進んでいます。

選択肢がいくつかあるため、転職先は厳しい基準をもって選びたいです。今既に仕事には就いているので、転職するなら今よりはるかに良い条件の仕事でないとだめだと思っています。

現職と、内定をもらった2社の詳細は次の通りです。

現職
役職:人事コーディネーター
給与:4万9000ドル(約540万円)
企業文化評価(最高A~最低F):F

A社
役職:上級人事補佐
給与:5万3000ドル(約590万円)
企業文化評価(最高A~最低F):確信が持てないが、大丈夫そう(A~Cくらい)

B社
役職:人事ゼネラリスト
給与:5万6000ドル(約620万円)
企業文化評価(最高A~最低F):確信が持てないが、大丈夫そう(A~Cくらい)

B社の人事ゼネラリストが最も報酬が高いですが、企業文化面では現職と比べてどれほど改善するか分かりません。また、B社は安定の大企業ですが、スタートアップのA社の方が昇進のチャンスはあるかもしれません。

内定を承諾すべきかどうか、そうだとすればどちらを選ぶべきかはどう決めれば良いでしょうか?



ブレットへ

全ての会社の企業文化をAからFで採点できるなら話は簡単で、内定承諾の是非も楽に決められるだろう。しかし現実はそうではない。

実際は、会社全体に1つの固定された企業文化が存在するわけではない。文化は部署や時期によって変わるからだ。応募中の企業の文化を採点しようとするよりも、「自分が次の仕事で新たに求めているものは何か? 求めているものは、この仕事で手に入るのか?」と自問しよう。

もちろん企業文化は極めて重要だ。その会社に長く勤めようと考えている場合ほど、その重要度は増す。しかし近年では、できる限り長く居座ろうと考えて仕事を選ぶことはあまり賢明とは言えなくなった。

長期的で安定したフルタイム従業員として働く時代は終わった。現代は、誰もが起業家の時代だ。全ての仕事は、ビデオゲームの1ステージとして考えなければならない。各ステージで集めるべき宝物がある。仕事を通してそれを獲得し、次のレベルに進もう!
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翻訳・編集=出田静

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