最高のワークライフバランスを達成する4つのコツ

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世の中には、油断すると仕事に完全にのまれてしまうタイプの人がいる。こうした人々は、不安や競争心、さらには有害な「情熱」に突き動かされ、仕事と私生活のめりはりをつけるのに苦労しがちだ。

一方で、睡眠を犠牲にすることなく仕事で素晴らしい成功を収める人もいる。このタイプは、人間らしい生活を送りつつも仕事で成功するコツを、どうにかして習得したようだ。仕事と充実した私生活の持続的なバランスを作り上げる上で、前者のタイプの人間が後者のタイプから学べることを、以下に紹介しよう。

生活内の仕事の割合に注意する

私は、元同僚とフリーランスについて議論したことがある。彼のスキルをもってすれば、副業で顧客を簡単に得ることができるが、「働きづめになるなんて無理」と言って全く興味がない。

彼は非常に有能で、勤務時間中は積極的に同僚を支援し、私生活では音楽などの趣味に没頭する。ワークライフバランスを維持できる人は、生活における仕事の割合と、人生に喜びと満足感をもたらす他の生活面が釣り合うよう注意を払っている。最大限の利益を得ようとして全瞬間を最適化することに注力はしていない。そうすれば燃え尽きてしまうことを理解しているからだ。

線引きを維持する

優れたワークライフバランスは維持管理が必要だ。子どもの学校送迎のため朝9時前にはミーティングを入れない、週末にはメールに返信しないなど、自分が仕事に対応できる時間帯を明確に設定し、それを一貫して維持する必要がある。

少しでも妥協すると、スケジュールを管理するどころか、あなたがスケジュールに管理される状況にいとも簡単に陥ってしまう。ワークライフバランスを習得した人は、自分の時間と会社の時間を交差させず、明確に区別する。周りもそれに倣うべきだ。

職業で自分の人となりを規定しない

自分のアイデンティティーを仕事上の肩書で明確に規定し、自分の人物像は給料をもらっている仕事とは切っても切り離せないものだとほのめかす必要はない。

あなたの知り合いの中で、面白い人を思い浮かべてほしい。その人が面白い理由はその職務にあるのだろうか? それとも中国語が流ちょう、水彩画が得意、マラソンをしているなどの特徴が、その人を面白い存在にしているのだろうか?

今度初対面の人と会ったら、自分の仕事ではなく、自分の好きなことから自己紹介を始めてみてはどうだろうか。
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編集 = 遠藤宗生

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