キャリア・教育

2017.06.25 15:00

スーパー公務員12人と「報道されない」地方創生の舞台裏


石井重成 ー岩手県釜石市
同市オープンシティ推進室長。震災を機に釜石へ移住。“はざま”で価値を生む半官半民の地域コーディネーター「釜援隊」、広域連携による起業促進「ローカルベンチャーコミュニティ」、高校生キャリア授業「釜石コンパス」などを通じ、誰もが自己決定できるエコシステムを推進。

吉弘拓生 ー群馬県下仁田町
同町副町長。町民による移住定住PRムービー「人と町の風景」の作成、地域づくりの勉強会などの参加費用を町が助成する「地域づくり人財育成支援事業」「プログラミングワークショップ」などの独自の地域活性化プロジェクトを推進。福岡県うきは市職員を経て2015年より現職。

山田崇 ー長野県塩尻市
同市企画課シティプロモーション係。シャッター街となった商店街の課題・現状把握のため、空き家を活用したイベント運営のプロジェクト「nanoda(なのだ)」を2012年に開始。16年より首都圏のプロ人材との協働による官民連携プロジェクトMICHIKARAをスタート。

晝田浩一郎 ー愛知県岡崎市
同市商工労政課。地域の空き店舗を借りてイベントなどを行う有志団体「岡崎市空き店舗撲滅運動 ここdeやるZone」代表。長野県塩尻市の空き家プロジェクトnanodaとの連携など、地方創生に意欲的な他市のメンバーを巻き込んだ活動を展開。青山学院大学経済学部卒業。

井田広之 ー鳥取県
同県観光交流局観光戦略課。鳥取県の星空と宇宙をテーマにした地域活性化構想を提唱し、地域内外に共感者を増やしながら県公式プロジェクト「星取県」を実現。民間月面探査チームとのコラボレーションなども行う。神戸大学経営学部卒。山陰合同銀行を経て、鳥取県庁入庁。


「日本一」に選ばれた星空を観光資源としてアピールし、「星取県」という愛称で観光のブランド確立を進める鳥取県。

串岡勝明 ー広島県
同県商工労働局イノベーション環境整備担当課長。地方発の本格的グロース官民ファンド「ひろしまイノベーション推進機構」の設立や、起業や新事業創出を目指す人が集う常設の交流スペース「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」開設を指揮。1980年広島県庁入庁。

円城寺雄介 ー佐賀県
同県政策部企画課。県内すべての救急車にiPadを配備した新たな発想の救急医療情報システムを構築。搬送時間の短縮、データ分析でドクターヘリを導入するなど救急医療を変革。総務省ICT地域マネージャーとして変革を広げる。著書に『県庁そろそろクビですか?』(小学館新書)。

八島大三 ー佐賀県唐津市
同市商工観光部コスメティック産業推進室。化粧品や健康食品等の産業拠点を創造する「唐津コスメティック・クラスター構想」に携わる。産学官連携組織「ジャパン・コスメティックセンター」の運営も担い、欧州やアジアとのビジネス連携協定を行う。1994年唐津市役所入職。

塩野進 ー長崎県島原市
同市長公室理事・島原ふるさと創生本部長。市内観光組織を統合し、プロモーションや施設管理、物販などを一元化するため「島原観光ビューロー」を設立。シェアリングエコノミーを活用した価値向上や市職員のIT企業派遣研修にも取り組む。国土交通省より2015年から出向。

田鹿倫基 ー宮崎県日南市
同市マーケティング専門官。28歳の時に民間企業からマーケティング専門官として抜擢され、外需の獲得と雇用の創出をミッションとした協業事業、PR、企業誘致などを手がける。2009年宮崎大学卒業。リクルート、中国の広告代理店を経て13年より現職。

福井逸人 ー鹿児島県鹿屋市
同市前副市長。農林水産省より出向し、カンパチの生きの良さを表現した「カンパチダンス」で、楽しい町おこしを展開。通称「踊る副市長」。特産の豚と薔薇を生かした「豚ばら丼」を全国スーパーで販売、「薔薇王」にも扮する。1996年東京大学法学部卒業。今年度より農水省に復職。

井上貴至 ー鹿児島県長島町
同町前副町長。国家公務員などを市町村長の補佐役として派遣する「地方創生人材支援制度」を提案し、自ら第一号として赴任。地元に戻れば返済が補填される「ぶり奨学金」制度などのユニークな取り組みを実施。2008年総務省入省。今年度から愛媛県に出向。

文=フォーブスジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.35 2017年6月号(2017/04/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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