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台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー

(Photo by Nigel Treblin/Getty Images)

深センに本拠を置く通信機器メーカー大手、ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)は、2021年までに世界のスマホ市場で首位を奪取すると宣言している。その切り札となるのが、同社が2020年までに開発を目指しているAI搭載の「スーパーフォン」だ。しかし、今週リリースされた最新端末は、世界一を狙うには心もとないスペックとなっている。

ファーウェイは2月28日、新型のハイエンド端末「Honor V9」を中国市場向けにリリースした。中国以外の市場でのリリース時期は未定で、名称も変更する予定だという。V9の最大のセールスポイントは、撮影した写真から3D生成や3Dプリントまでできる3Dモデリング機能の搭載だ。しかし、この機能を必要とするユーザーがどれだけいるかは疑問だ。

他の特徴としては、Android Nougatの採用、指紋センサーの搭載、物理的なホームボタンの廃止などが挙げられるが、いずれも競合製品が既に取り入れており、目新しさに欠ける。背面のデュアルカメラ(1200万画素+200万画素)は、一眼レフカメラ並みの写真が撮れるとの評判だが、グーグルの「Pixel」やiPhone 7も同程度の撮影能力を備えている。ファーウェイの子会社が開発した最新プロセッサ「Kirin 960」を搭載していることも売りの一つだが、クアルコムのハイエンド端末向けCPUも遜色ない性能を持っている。

しかし、斬新さに乏しいとはいえ、V9がハイスペックな端末であることは間違いない。前モデルの「Honor V8」に比べて機能がアップグレードされており、Android関連のニュースサイト「Android Police」は、「驚くほど薄い本体に多くの素晴らしい機能が詰め込まれている」と高く評価している。

しかし、気になるのは、V9の最大の強みが機能ではなく、その価格にあることだ。Android Policeによると、V9の販売価格はメモリ容量に応じて377ドルから508ドルとなっており、iPhoneやサムスンのGalaxyシリーズよりも割安だ。中国ではiPhone並みの性能を持ちながら割安なスマホが人気となっている。中国のスマホメーカーが大きなシェアを持つ東南アジア市場でも同じ傾向が見られる。

他の中国メーカーも、フラッグシップモデルをアップルやサムスンよりも安く販売することでシェアを急拡大してきた。ファーウェイにとって、AI搭載スマホの開発は中長期的に重要な取組みかもしれないが、少なくとも今年は機能よりもコストパフォーマンスで勝負をするつもりのようだ。

編集=上田裕資

 

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