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2016.12.26 15:00

2016年の音楽ビジネス 「実現しなかった」3大トレンド予測

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3. ハイレゾは普及しなかった

ここ数年でTidalやQobuzといったストリーミングサービスが高音質のハイレゾストリーミングを月額19.99ドルといった金額で提供しはじめた。2015年1月にはニール・ヤングが400ドルのハイレゾプレーヤーPonoを発表した。
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一部の予測では高音質を求める消費者は、数百ドルから数千ドルの費用をハイレゾのヘッドフォンや音響機器に投じるのではないかとされていた。しかし、2016年5月の時点で、Tidalは420万人の利用者しか獲得しておらず、スポティファイでも音質向上のために課金するユーザーはわずかしか居ない。フランスのQobuzは2015年後半に破産し、米国市場には参入できていない。Ponoのための音楽ストアPonoMusicは現在、サービスを停止している。

一方、ハイレゾの普及はオンラインで楽曲のマスタリングを行なうLANDRのような楽曲制作者向けの分野で、緩やかに始まっている。LANDR はサウンドクラウドと連携する形で利用が可能となっている。インディーズ系アーティストに楽曲の配信機会を与えるTuneCoreでも、ハイレゾの配信が可能になった。

2017年の年明けに開催されるCESでは、今回が初となるハイレゾ特設パビリオンが設営され、Digital Entertainment Group社の製品が展示される。同社は3つの主要レーベルと契約を結んでいる。ハイレゾ分野のチャレンジは、平均的な音楽リスナーの興味を獲得できるかどうかにかかっている。

編集=上田裕資

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