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[左]学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 小林りん 代表理事[右]ビズリーチ 南壮一郎 代表取締役社長

外資系金融出身者は、多かれ少なかれ同じようなことを言う。外資系金融企業は「道場」。優れた人材を育てる最良の学校である、と。本連載では、この学校を卒業し、活躍する人々を紹介する。

全4回でお届けしてきたモルガン・スタンレー出身の小林りん氏(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢=ISAK 代表理事)と南壮一郎氏(ビズリーチ 代表取締役社長)による対談。最終回は、今後の事業展開と個人的な目標、そしてプライベートの過ごし方を聞いた。


谷本有香(以下、谷本):今後の事業展開、または野望についてお聞かせください。

小林りん氏(以下、小林):大きく分けて3つあります。1つ目はISAKの中身について。これまでは現場をきちんと回す仕組み作りに注力していましたが、ようやく3学年が揃い、今後は学校のミッションに近づけるようカリキュラムを磨いていかなければと思っています。もっと生徒の自主性を高め、リスクを取ってゼロから何かを生み出す人材を輩出できるよう試行錯誤しています。

2つ目は経営サイドの話で、今ISAKは国際的な教育機関、ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)に加盟しようとしています。現状、生徒や教師の募集はSNSでの口コミやメディア露出に依存する部分が大きいんですが、UWCに加盟することによって組織的に持続的に多様な人材が世界中の幅広い層から集まるようになります。

3つ目は個人的なことですが、日本の教育にもっと恩返しをしていきたいと考えています。ISAKを応援してくださっている方々からは、ISAKに限らず、教育界に及ぼす影響を期待されているのだと感じていて・・・。最近は自分の時間の3〜4割を、学校を作りたいと考えている人へのアドバイスや教育政策に使っています。

南壮一郎氏(以下、南):僕は、会社創業から7年が経ち、改めて「仕事を通じて社会にどのようなインパクトを与えていきたいのか」「どのような歴史を会社の仲間たちと残していきたいのか」という事業創りの根幹の部分に立ち戻る時期だと感じています。7年間で、会社のみんなと一緒に比較的規模の大きい事業は創り出せましたが、社会へのインパクトという観点から考えると、まだまだ満足はできていません。

トヨタやソニーのような日本発のグローバル企業も、最初はみんなベンチャーでした。地道な努力と改善活動、そして長い時間をかけることで、そのプロダクトやサービスが人々の生活に根ざし、世界的な企業となりました。その規模のインパクトを社会に与えてきた企業には共通して、何千人、何万人の従業員がいます。現在のビズリーチは、従業員がたった700人の会社です。

もちろん、従業員規模が最重要ではありませんし、ただ増やせばいいわけではありませんが、本当の意味で社会に大きなインパクトを残すためにも、新しい価値を創造しながら、素晴らしい仲間がどんどん集ってくるような会社を目指していきたい。

これまでの7年間は、そのための礎を創る「準備期」であり、今ちょうど「創業期」が始まったと考えています。これからの5~10年で、21世紀の我々世代らしい働き方を、テクノロジーで支えていけるような事業を創り出していきたいと思っています。

もう1つは個人的な目標。僕は親の仕事の都合という“不確定要素”で、たまたま海外で半分以上の教育を受けることができました。そこで多様な価値観に触れられたことでアイデンティティが培われました。だからこそ今度は、僕自身がそういう機会を作っていきたいなと。

今年度から、会社として「トビタテ!留学JAPAN」を支援したり、個人としては、りんさんのISAKにふるさと納税したり・・・。中長期的な夢としては、ビズリーチの従業員の子供たちが一人でも多く留学体験できる仕組みを作るとか、自分が色々な子供たちの“不確定要素”になりたいと思っています。家族や多くの先輩に支えられてここまで辿りついたので、今後は少しずつ恩返しする活動をライフワークにしていきたいです。

小林:トビタテの支援もしているんだ。想いが強いんだね。

構成=筒井智子 モデレーター=谷本有香 写真=藤井さおり

 

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