リーダーたちの多くは、他の従業員たちとどのように話し、どのように話を聞けばいいのかさえ分かっていない。人の理解について確かめる方法も、チームを団結させる方法も分かっていない。
従業員を管理するための「アメとムチ」のような古いツールは、この新たな世紀には必要がない。報奨や処罰などで管理しようとする方法は、ほとんど無駄なのだ。働く人たちはいまや、アメにもムチにも動機付けられることはない。
従業員たちは職場の一員として認められ、尊重されたいのだ。その何がいけないのだろうか?リーダーシップに関連するスキルのうち、最も多くの管理職に不足しているのは、次の7つだ。
1.他者の視点でものを見る
顧客であれ、自身の上司や部下であれ、良い管理職は他人の視点で物事をみることができる。このスキルを簡単に磨く方法はない。状況をみながら話し合うことを通じて、こうした見方を身に付けていくほかない。
2. 容認する
「認める」能力は、悪い知らせや驚くような話を聞いても瞬時に反応せず、状況を見守ることができる能力だ。真のリーダーたちは、周囲の人たちがその人自身でいることを認める。良くも悪くも問題は起きるものだということを理解しており、落ち着いて対応すれば、自分たちのチームはそれらを解決できると分かっている。
3. 知的好奇心
リーダーたちが身に付け、伸ばすべき最も重要なスキルの一つが好奇心だ。「方針に合わない」「気に入らない」「君が決めることではない」などと言わずに、人の意見や質問に応じようとする姿勢を保つためには、好奇心が必要だ。人の「思考過程を理解したい」と思えるのが、有能なリーダーだ。