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2016.07.24 17:00

財閥の同族経営で、成否を分けたのは何か?[富豪のトリビア45 -Part9]


Q/ 政財界の名門から皇族まで-閨閥を結ぶ“華麗なる一族”はどこか?

閨閥は、政財界でのネットワークを広げ、上流階級の仲間入りをするための有効な手段だ。政界、財界だけでなく、皇族と閨閥を築いた一族として有名なのが、第92代内閣総理大臣の麻生太郎を生んだ麻生家。

九州の財閥として鉱山やセメント事業などを手がけてきた麻生家に大きな転機が訪れたのは1936年。太郎の父・太賀吉の欧州視察だった。太賀吉は、白洲次郎の紹介で当時駐英大使だった吉田茂と知己を得て、その次女・和子と結婚する。そして太賀吉と和子の三女・信子が、三笠宮寛仁と結婚。麻生家は皇族との閨閥を結ぶことになる。

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ブリヂストンの創業一族である石橋家も政財界に広いつながりをもつことで知られる。福岡県久留米市の仕立屋の次男として生まれた石橋正二郎は、第一次世界大戦の頃、足袋の底にゴムを貼り付けた地下足袋を考案。のちに親戚になる、三井三池炭鉱を経営して三井財閥の総帥となった團琢磨に掛け合って実用化した「アサヒ地下足袋」が、世界的なヒット商品になる。

やがて自動車タイヤの国産化に成功して、正二郎は1961年には長者番付1位に。日本有数の富豪の地位を確立した石橋家は、財力を背景に大物政治家との閨閥を結んでいく。正二郎の長女・安子が嫁いだ鳩山家は、初代和夫が衆議院議長を、その子・一郎と、一郎の孫の由紀夫が総理大臣を務めた。

また正二郎の甥・慶一は池田勇人の三女・祥子と、正二郎の孫・悦子は宮沢喜一の長男・裕夫というように、2人の総理大臣の子供と婚姻関係にある。(菊地浩之)

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文=Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.24 2016年7月号(2016/05/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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