アトランタに本社を置くCardlyticsは、1億2,000万を超える銀行口座のデータを分析することで、クレジットカードおよびデビットカードによる購入履歴を分析している。人々がどこで金を使ったかは追跡できるが、何を買ったかまでは追跡できない。
同社が検証したのは、2014年から2015年にかけての、ハローフレッシュやブルーエプロン、プレーテッドのようなミールキットの定期購入サービスへの消費者の支出。これらのサービスに加入すると、レシピとそれを作るためのちょうどいい量の食材が入った箱が、自宅に配達される。食料品店に出向く手間なしに、自宅で料理をつくることができる。
こうしたサービスを利用する人は増えており、フォーブス誌では、ブルーエプロンの2016年の売上が5億ドル(約535億円)を上回ると予想している(2015年11月時点の年率換算売上は1億ドルだった)。
Cardlyticsの調査によれば、ミールキットを定期購入するようになった人は、食料品店での支出額が減少。高級食料品店での支出は7.6%、(PublixやWegman’sのような)昔ながらの食料品店での支出は6%減少した。どちらのカテゴリーの食料品店についても、訪れる頻度、買い物の量ともに減少している。
ハローフレッシュのエド・ボイズCEOは、その理由について次のような見解を示した。「消費者は、自宅で一から料理をする時には高級食料品店に行く傾向がある。昔ながらのスーパーマーケットでは、なかなか見つけられない食材を買うためだ。そして一度に使う以上の量を買う傾向にある。これは無駄だし非効率的だ」