音楽業界との交渉力強化が狙い
スポティファイはロイヤリティの支払い問題に折り合いをつけるため、音楽業界に精通する人物らを起用している。同社は売上の70%を楽曲使用料の支払いに充てているが、それでも不十分だと感じる権利者は多い。同社によると、1回のストリーミングに付き0.0006~0.0084ドル(約0.64~0.90円)を支払っており、この金額はレーベルやアーティストらの間で分配される。先週にはザ・ノトーリアス・B.I.G.の写真を許可なく使ったとして写真家に訴えられた。
スポティファイはプレイリストで企業広告を提供し始めたほか、ユーザーごとにカスタマイズされたプレイリストDiscover Weeklyなどのサービスを開始しているが、新たなユーザーの獲得に直結するようなサービスを打ち出せていない。
Tidalはビヨンセのアルバム『レモネード』を独占配信し、120万人のユーザーを獲得した。アップルミュージックはドレイクの『ヴューズ』の独占配信権を獲得した。スポティファイはアーティストやレーベルとの関係を改善すべく次々と大物を引き入れて、スウィフトやレディオヘッドなど撤退したアーティストを呼び戻そうと努力しているが、問題はそれがうまくいくかどうかだ。