ファーウェイとの連携も強化するグーグル
グーグルの姿勢は、中国政府の厳しい検閲ルールに従うことを拒否し、中国で検索サービスから撤退した6年前とは大きく違う。当時、グーグルは現地の検索大手バイドゥ(百度)に急激にマーケットシェアを奪われており、中国撤退は一種のスタンドプレーで、金銭的な損失は少ないという声もあった。
現在の姿を見ると、グーグルは中国でのインターネット、特にモバイルインターネットに関するスタンスを再考しているように見える。中国は世界最大のインターネットとスマホのマーケットで、アプリ開発文化の繁栄ぶりはグーグルにとって魅力的に映る。グーグルは昨年、中国でグーグルプレイアプリストアの開始を模索し、様々な手を打った。中国政府からの正式な承認は、おそらく最後の大きなハードルになるだろう。
グーグルは中国のスマホメーカー大手ファーウェイ(華為)にネクサスの製造を委託している。最近のこういった動きの全てが、グーグルが熱望する中国への再上陸を近くに手繰り寄せていると信じていることを示唆している。今年の年末までには、実現の目途が立つかもしれない。