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[右]グーグルの人工知能「AlphaGo」と対局する囲碁棋士のイ・セドル九段 (Photo by Google via Getty Images)

1952年、コンピューターは三目並べで人間に勝利した。1994年にはチェッカーで勝利し、1997年にはIBMのDeep Blueがチェスでガルリ・カスパロフを打ち負かした――。そして2016年3月9日、韓国ソウルで行われた囲碁の対決でグーグルの人工知能「AlphaGo」が世界トップ囲碁棋士のイ・セドル九段を3時間半で下したのだ。

対局は互角に進んだが、終盤に入るとイ九段の手が震え始め、指でテーブルを叩く仕草も見られ、最終的には負けを認めた。AlphaGoはグーグル傘下のDeepMindが2年をかけて開発したプログラムだ。イ九段との対戦は5番勝負でソウルのフォーシーズンズホテルで行われており、残りの対局は、10日、12日、13日そして15日に予定されている。

イ九段は第1戦のあと、「非常に驚きました」と語った。

一方DeepMindの共同創業者Demis Hassabisは「私たちは月面に着陸しました」とツイート。同じく共同創業者のMustafa Suleymanは「人工知能にとって大きな節目。私たちは歴史を作ったのです!」とした。

囲碁の複雑さをかんがみれば、今回の勝利は人工知能にとって大きなブレークスルーだ。2,500年以上前に中国で誕生した囲碁のルールは、相手よりも陣地を多く確保した方が勝つという至ってシンプルなものだ。しかし難易度はチェスより遥かに高く、相手の次の一手を予想する鋭い勘が求められる。

ぎりぎりの神経戦にカリスマ棋士が敗れた

ノースカロライナ州でソフトウェア開発会社を経営する囲碁愛好家のクリス・キュビカ(Chris Kubica)は、YouTube上で対局を見守るために深夜まで起きていたという。

「イ九段が終盤にかけて明らかに落ち着きがなくなってイライラを募らせ、負けを認めた時に石を崩したのが印象的でした。それはコンピューターの大きなアドバンテージを如実に表しています。コンピューターは疲れることもイライラすることも、落ち着きをなくすことも動揺することもありません。しかし皮肉なことに、イ九段も含め人間たちは、囲碁の持つ“人間性”こそ、人工知能が人間に勝てない理由だと何年も前から言ってきました」と彼は語る。

編集=上田裕資

 

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