グーグルの黒人従業員比率はわずか2%
アメリカの労働人口の13%を黒人の男女が占めているが、テック関連の人材となると2%にも満たない。 フェイスブックが全米で雇用する4,263人の内、黒人の従業員はわずか81名。Googleでは、黒人の従業員が占める割合は、全体の2%未満だ。
この現状についてフィニー氏は述べた。「黒人女性に革新的な発想は出来ないという見方があるのには、唖然とさせられます。芸能、文化の分野では認められても、経済社会では除外視される。そんな社会の力学を根底から変えなければなりません」
フィニー氏は、シリコンバレーの体質が一夜にして変わることを期待してはいない。彼女が期待を向けるのは行政や財団、助成金団体や、マイノリティー起業家に対する経済的支援に常に関心を持つ個人だ。
「プロジェクト・ダイアン」は各財団に対し、目先の利益ばかりに目をやらず、投資対象の幅を広げてはどうかとアドバイスしている。
「仮にある財団がダイバーシティ―マネージメントの出来るファンドにしか投資しないと宣言したら、ベンチャーキャピタルは、こぞって黒人女性を雇用し出すでしょう」とフィニー氏は言う。
フィニー氏は、オレゴン州ポートランドの「Inclusive Startup Fund」(資産総額125万ドル)や、オハイオ州の「JumpStartファンド」(資産総額1,000万ドル)が、地方の公的機関としていち早くこういった動きの先頭に立ち、女性や、マイノリティーによるスタートアップ資金調達の機会を広げる試みをしているとしている。
「私たちは、シリコンバレーという場所で、黒人にも関心が向けられる公平な市場を実現しようと努力しているのです」とフィニー氏は述べた。