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億万長者の厳しい世界について執筆

LOFTFLOW / shutterstock

12月上旬、HSBCプライベートバンクは、新たな調査結果を発表した。それによると、アジアの女性起業家は、欧米の女性起業家より成功を収める確率が高いというのだ。また、自力で財を成したアジアの女性たちは、平均29歳でビジネスを始めていることも報告された。これは欧米の女性と比べると5年早い。

調査対象となったのは、2015年8月と9月に資産が100万ドル(約1億2,000万円)を超えていた世界各国の経営者2,800人。HSBCプライベートバンクのグローバルソリューショングループを率いるNick Levittはインタビューで、「資金の確保も含め起業家が直面する課題に関しより良いサポートを提供するプログラムを作成するため、HSBCはこの調査結果を活用している」と語った。資産管理業界は、従来では「男性顧客寄りの姿勢」を取ってきたが、HSBCはそういった業界の偏った姿勢を変えようとしている、と続けた。

調査によれば、香港、シンガポール、中国の起業家のうち5人に2人、つまり約40%は女性で、その約半数は35歳未満だ。更に香港では起業家の男女比は五分五分に近く、女性は48%を占め、調査対象となったどの地域より高い比率となっている。調査が行われた欧米の国々では、女性起業家の比率は31%だった。中でも最も女性経営者の比率が低かったのはドイツで21%に留まった。同調査の詳細な結果は、2016年に発表される予定だ。

しかし、もし実際にアジアで女性起業家の割合が高いのであれば、なぜフォーブスの「世界ビリオネアリスト」に自力で財を成しランクインする女性がこれほど少ないのだろうか。日本、韓国、シンガポール、マレーシアはまだ1人も女性ビリオネアを輩出していない。インドは1人、香港は2人、中国は10人の女性がランクインしている。ビリオネアリストに女性が少ないのは、アジアに限った話ではない。アメリカでは18人の女性が自ら財を築いてビリオネアになったが、イギリスでは1人のみ、フランス、ドイツ、スイスは0だ(これらの数字は、夫とともにビジネスで成功を収めビリオネアになった女性は除いている)。

しかしLevittは、少なくともアジアのいくつかの国々では、ビリオネアリストに女性が少ないという事実は間もなく変わると考えている。「ポイントは、その変化がどれくらいの速さで実現するかということです。我々の予測をはるかに超える速さで(多くの女性ビリオネアの誕生が)実現することをこの調査結果は示しています」とLevittは話す。

ビリオネア入りすることは、女性にとって最もハードなガラスの天井かもしれないが、HSBCのデータは、アジアの女性にとって心強い数字を示している。1,500万ドル(約18億円)以上の資産を保有する起業家の中に女性が占める比率は、欧米では33%だが、アジアでは51%にのぼる。

編集=上田裕資

 

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