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Markus Mainka/Bigstock

8月上旬、フォーブスは「テック業界の富豪 世界100名リスト」最新版を発表した。その中で上位にランクインした女性として、中国生まれの周群飛(Zhou Qunfei)の存在感が際立っている。Apple製品のディスプレイグラスを製造するLens TechnologyのCEOである彼女は、75億ドル(約9,300億円)の資産を有し、テック業界の富豪第30位だ。

オンラインビジネスが活況を呈する中国では、自力で財を成したZhouのように今後ますます多くの女性がIT業界で成功を収めるだろう、と上海大学の経営学教授は言う。

中国では女性起業家の数はまだ限られているが、中国有数のビジネススクール中欧国際工商学院(CEIBS)の経営学教授Jean Leeによれば、インターネットに後押しされ、現状は変わりつつある。「インターネットは女性のビジネスチャンスを拡大している。女性はもはや男性のように振る舞う必要もない」と、最近のインタビューで彼女は述べた。

ビジネスにおける女性の台頭は、毛沢東時代から女性は男性と共に外に出て働いてきたという歴史も関係している。女性の就業率は世界トップレベルで、女性が働かずに家にいるのは「不自然なことだ」とLeeは言う。しかし、女性の立身出世となると話は別だ。特に国営企業では今でも、目立った女性リーダーはほとんどいないのだ。

オンラインビジネスはビジネスチャンスを拡大するだけでなく、時間に融通が利くという点で、仕事と家庭のバランスを取りたい女性にとっては魅力的かもしれない。自分で起業すれば、仕事に打ち込むことも、都合のいい時間に働くことも可能だ。

また、中国ではビジネスの慣例として、接待で大酒を飲んだり、性差別的なジョークを飛ばすことが求められるが、オンラインビジネスであれば、そういった事柄とも無縁だ。「よほどアグレッシブな性格でない限り、女性はそういったビジネス慣行には消極的です。インターネットはそういったことも排除してくれます」とLeeは話す。

ネットを利用して起業する場合、昔からの家族経営というビジネス形態が変化する可能性もある。これまでは女性のビジネスを支援するのは家族だった。大抵は妻、夫、兄弟が家族の中で最も適したパートナーとされている。
「中国人は他人をあまり信頼しません。身内とよそ者ははっきり区別します。多くの人が、身内とビジネスを行うことを選びます」とLeeは言う。

しかし、将来的には自分で起業することを選ぶ女性が増えるとLeeは考える。そうなれば、女性起業家は新たな、より身近な製品やサービスの分野で力を発揮することになるだろう。「これまでは、夫婦によるビジネスといえば、不動産や製造業などの決まった分野でした」これからは、女性は家庭用品や衣類、デザイン、ファッション、子どもや教育といったことに焦点を当てたビジネスを自ら展開することが多くなるとLeeは予想する。

ビジネススクールのCEIBSでも変化がみられる。中国トップレベルのビジネス講座に参加する女性が増えている。「近年はますます多くの女性がMBAコースを履修しています」とLeeは話す。

男性たちは女性が職場でリーダーになることを受け入れようとしている。しかし、そういった女性と結婚したいと思う男性は多くはない。女性起業家は早いうちに結婚するか、共に仕事ができるパートナーを見つけることを求められる。
「大学に在学中か、社会に出てから早い段階で出会いがなければ、夫やパートナーを見つけることはかなり困難になるでしょう」とLeeは話す。
性別に関係なく、成功には代償が付き物なのだ。

編集=上田裕資

 

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