ビジネス

2015.11.18

ルイ・ヴィトン、中国3都市から撤退 売上不振が原因

TungCheung / Shutterstock.com

中国人のブランド熱を象徴するルイ・ヴィトンが中国の3都市で店舗を閉鎖した。世界の高級ブランド市場で中国は重要な役割を果たしたが、それも過去の話になりつつあるのかもしれない。

ルイ・ヴィトンの親会社、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は売上高で世界最大の高級ブランドとして知られる。同社は広州市にある二つの旗艦店の一つを閉店した。このニュースを報じた中国日報によると「売上不振が原因」という。同紙はフィナンシャルタイムズの記事を引用しつつ、ハルビン市やウルムチ市からも同社が撤退したことを伝えている。

コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニーは今年はじめに「中国における高級品市場は昨年で終わりを迎えた。原因としては景気の減速のほか、政府が役人らの間での贈答品の送り合いを抑制したこと、流通の変化などが挙げられる」と発表していた。

中国日報によると、ジョルジオ・アルマーニ、エルメス、ヴェルサーチらも2013年から中国での店舗閉鎖の動きを進めているという。今回の店舗閉鎖後、中国国内のルイ・ヴィトンの店舗数は約50店舗になる。

翻訳編集 = 上田裕資

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