ロボットに対する米高齢者の意識調査 自律型には拒否感

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サンダー教授の調査で明らかになったのは、高齢者の中にはアンドロイドやその他の「外見がほぼ人間のようにつくられた自律型のロボット」に不安や懐疑心など否定的な感情を持つ人たちがいるということだ。EUのデータからも、中年またはそれ以上の年齢の人たちは同様の考えを持つことが分かっている。ただし、若年成人の間では、いわゆるロボットでも人間型のロボットでも、どちらも便利でなじみのあるツールとして受け入れる傾向が高いことも明らかになっている。

いずれにしても、ロボットはすでに高齢者の介護の現場で活躍の幅を広げており、医療・ロボット開発の専門家たちは、寿命や定年後の生活が長期化するなかで、コスト削減のための最善の方法はロボットの活用だろうと指摘している。

しかし、ロボットがさまざまなサービス分野に円滑に溶け込んでいけるようにするには、マーケティングや設計、より多くの高齢者やその他の人たちに自律型ロボットを紹介する機会を増やすことなど、ロボット研究者やその他の専門家たちが取り組むべきことは数多く残されている。

編集=木内涼子

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