Official Columnist

堀尾 司

人事2.0 ──HRが作る会社のデザイン

1994年(株)リクルート入社。その後、ソフトバンク(株)通信事業部門での営業・技術統括の組織人事責任者や、グリー(株)での国内人事戦略や制度設計責任者に従事。2014年より東京東信用金庫で地域活性化に従事した後、松葉重樹、湊規生、前田徹也と共に株式会社AllDealを創業。人事参謀として成長変革企業向けのCHRO機能の強化・育成に従事した社数は50社を超える。CHROアカデミーCANTERA事務局長。

  • 「年功序列」も悪くない? 戦略的な評価制度の定め方

    評価をするのが苦手だというマネジャーは結構多いのではないだろうか。「仕事の評価」をしているはずなのに、ともすると低い評価は、人格を否定されたように捉えられてしまう。成果や行動の何を評価し、何の改善を望むのか。それが説明できないと感情論になってしまう可能性もある。そのためにはまず、「何を評価するのか」 ...

  • 部下のやる気はどこにあるのか?

    報酬を多くもらえれば、「やる気」が高まるのが常だろう。しかし、報酬だけがやる気の源泉とは言えない。エドワード・デシ教授の著書「人を伸ばす力」では、やる気に関する実験が紹介されている。大学生をAとBの2つのグループにわけて難しいパズルに取り組む実験で、はじめは両グループとも自由に解かせた。翌日、Aグル ...

  • 組織の成長のために必要な「再現性」と「環境づくり」

    1+1は2以上になるのか。数学ではもちろんあり得ないが、組織ではよく引き合いに出されるたとえだ。会社という組織になると、1人では成し遂げられないことが実現できる。効率的な分担によって量の拡大が可能になり、1人では思いつかない発想を形にすることもできる。ただし、その逆も起こり得る。「他の人がやるからい ...

  • 日常会話からできる「やりがい」を見つけ、高める方法

    ある会社では、「仕事人生に主人公意識を持ち、前向きに、主体的に努力し続けること」を「キャリア自律」と定義しているという。このキャリア自律は、個人が仕事で成長するために必要な要素だ。そして、会社や組織は、キャリア自律の支援をすることで、個の力をより引き出せるという関係にある。キャリアには大きく「外的キ ...

  • デキる組織の人事は、「設計」よりも「運用」がうまい

    コップに水が半分入っているとき際に、「半分も入っている」と言うか「半分しか入っていない」と言うか。事実は「半分入っている」だけなのに、言い方によって聞く側の印象は変わる。人事評価面談の際に、似たようなことが起きていないだろうか。本人は「これだけやりましたよ」と主張するものの、マネジャーは「これだけし ...

  • 変化に強い「俊敏な組織」をデザインする秘訣

    「組織は戦略に従う」とは、歴史学者アルフレッド・D・チャンドラー Jr.の言葉で、邦訳書のタイトルにもなっている。経営に用いられる多くの用語と同様、「戦略」とはもともとは軍事用語からきている言葉だ。長期的、全体的展望に立った闘争の準備のことを指し、具体的な遂行策をたてる「戦術」よりも上位概念といえる ...

  • その「言い訳」が組織風土をつくる

    組織の変革を進める際に、よく話題にあがるのが「組織風土」だ。「うちはすごくかたい風土です。何をするにも前例主義なんです」「新しい行動を奨励する風土はあるのですが、目の前のことに手いっぱいで動き切れていないんです」こういった発言を人ごとではないと感じる人も多いのではないだろうか。 心理学者のエドガー・ ...

  • 理想の企業づくりは「ビジョンの普段使い」から

    企業の成長を支える幹は、「こうありたい姿」あるいは「社会に対して使命を果たす」といった、ビジョン・ミッションからはじまる一貫性である。ビジョン・ミッションに基づき「何をやるか」を決めるのが戦略であり、「どのようにやるか」を決めるのが戦術となる。企業単位から部門単位、課、チーム単位に分解されていく。そ ...

  • その面接は「再現性」があるか? 採用戦略に必要な3要素

    「狙い通りに採用できているかどうか」を、あるセミナーで尋ねたとき、「はい」と手を挙げた人はほとんどいなかった。もちろん各社それぞれに工夫を重ねている。自社をどう知ってもらうか。候補者にどのようにアプローチするか。面談・面接をどのように設計していくか……。しかし手が上がらな ...

  • 人の管理から開発へ 「人財」時代の人事のあり方

    経営の中で人材という経営資源がどう位置づけられてきたのか。俯瞰的に経営の潮流をたどってみると、そこには「人をどう見るか」という思想の変遷がうかがえる。人事がこれまで、経営の中でどのような役割を担い機能してきたのか、その変遷を見てみよう。従来から今に至るまで必要とされる機能の一つは「労務管理」「人事管 ...

  • 最高人事責任者「CHRO」に必要な視座と視野

    「ヒト・モノ・カネ・情報」と言われる4つの経営資源の一角を占める「人」。これは4つの中で最も不確実性が高いといえよう。プラスに動くかマイナスに動くか、想定できないものを秘めているからだ。気づきやモチベーション次第で飛躍的に「成長する」あるいは「化ける」こともあれば、その逆もありうる。CHRO(最高人 ...

  • 経営戦略を実現するための「人事」に必要なもの

    サイエンスとアートは、反対の概念のように見えるが、実はそうではない。論理や分析のうえに成り立つサイエンスも、アートと同じように世界観がついてまわる。直観や感性のかたまりのようなアートも、その表現に至るまでの確固たる道筋が存在する。経営戦略をアートやサイエンスになぞらえて語る学者もいるが、それは経営が ...

  • 成長の階段を踏み外さない組織づくり

    創業期のアマゾンは、従業員数が3年で50倍になった。グーグルは6年で55倍、フェイスブックは5年で20倍。いずれも同期間の収益は200倍以上の伸びを示す。スタートアップ企業にとって、これほどの企業規模の拡大は目指したい理想の姿と言えるが、実際組織が急拡大するとはどういうことなのか。現在、多くの企業か ...