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北米

2025.04.23 10:00

米国人の4分の1が夏の旅行は「高すぎる」、経済不安で休暇を取らない人も

米ハワイ州ホノルルに位置するワイキキのビーチ(Getty Images)

米ハワイ州ホノルルに位置するワイキキのビーチ(Getty Images)

米国人の約4分の1が今年の夏に旅行をしないことが、新たな調査から明らかになった。

米金融比較サイト、バンクレートは3月10~12日にかけて、米国の成人2238人を対象にオンラインで調査を実施した。それによると、この夏に旅行を計画している米国人は46%と過半数に満たず、24%は休暇を予定していなかった。回答者の23%は夏休みの計画をまだ決めておらず、10%はステイケーション(訳注:自宅や近場で過ごす休暇)を予定していた(本調査では複数回答が認められたため、合計が100%を超えている)。

旅行を計画していない人の65%は「今は経済的な余裕がない」と答えた。うち7割近くが「日常の生活費が高すぎる」と答え、約6割は「旅行費用が高すぎる」と訴えた。経済的な理由でこの夏は旅行の予定がないと答えた割合が最も大きかったのは29~44歳のミレニアル世代で、61~79歳のベビーブーマー世代がそれに続いた。

今年の夏に旅行を計画しない他の理由としては、「旅行に興味がない」「仕事を休むことができない」「面倒だと感じる」などが挙がった。旅行をしない人の15%は「航空機の安全性が心配」だと答え、「健康や年齢」が原因だとした人も15%に上った。

今夏、旅行を計画している人のうち、29%は「旅行のために借金をする」と回答。借金の手段としては、「クレジットカードで分割払いする」と答えた人が23%、「後払いサービスを利用する」予定が5%、「家族や友人から借りる」とした人が4%、「個人ローンを利用する」のは2%だった。世代別で見ると、旅行のために借金をすると答えた割合は、ミレニアル世代は34%、Z世代(18〜28歳)は31%だったのに対し、X世代(45〜60歳)では29%、ベビーブーマー世代は22%と、若い世代の方が大きかった。

バンクレートの上級アナリスト、テッド・ロスマンは「クレジットカードの平均的な手数料が20%前後であることを考えると、借金をするのは高くつく。特に米国人のクレジットカード負債は過去最高額の1兆2000億ドル(約169兆円)に膨れ上がっている」と指摘する。「とはいえ、何もせずに夏を過ごすわけにはいかない。旅行費用を節約するには、特典ポイントやマイルの利用を検討しよう。また、新規でクレジットカードに申し込むと、旅行に利用できるウェルカムボーナスを獲得できることもある。ステイケーションも楽しい予備の選択肢になり得る」

ロスマンはそのほかにも支出を抑えるための方法を提案した。「夏の旅行を計画する時は、早めに予約することを勧める。ピーク時を外して閑散期に目的地を訪れることも検討してみよう。飛行機の場合は早朝便や深夜便、乗り継ぎ便や平日の便が比較的安い。最も都合の良い時に最も人気のある目的地へ旅行すると、費用が高くなりがちだ」

forbes.com 原文) 

翻訳・編集=安藤清香

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